「最近、夜寝ているときに足がつるようになって」と、50代男性のお客様Mさん。
「ふくらはぎですか?」と伺うと、「太ももの内側なのです」とのこと。左右どちらがつるかは、日によって違うそうです。
ふくらはぎと内もも、場所は違いますが、つる理由を探ると、根は同じところにあることが見えてきます。
どちらも足の「腎経」ラインの通り道だからです。
春のこの時期、腎経ラインが頑張らなければならない状況があります。花粉症です。お困りの方が増えてきました。Mさんもその一人。
花粉への対処に体が追われるとき、頑張っている臓器のひとつが「副腎」です。
西洋医学と東洋医学では捉え方が違いますが、大枠で考えると、腎臓と副腎は合わせて腎経のグループに入ります。
花粉の時期の副腎の頑張りが、腎経ラインの凝りを生み出し、Mさんの内ももに影響したのでした。
副腎疲労の反応が現れるおへその下のツボ「中注(ちゅうちゅう。下図参照)」付近を押さえると、「うーっ、なんですか? それ」と苦しそうなMさん。
腎経と膀胱経をつなぐ足の小指、特に左の小指が硬く、ゆるめさせていただいたあとにおヘソの下を再び押さえると、「あれ、なんともないですね」と。
足のつり予防のために、夜おやすみ前の、足の小指セルフマッサージをお伝えしました。
左右の小指をつまんで硬く感じる側が、その夜の「つり候補(?)」側ですから、つまんでくりくりと揉みほぐします。
内もも、ふくらはぎ、また足裏も腎経ラインが通りますから、お悩みの方はお試しくださいね。
快風院『均整日記』、おかげさまで16年目です(感謝)。当ブログの考え方の核となる身体均整法。実は身につけるための学園があります。講義の様子など、下記リンク先をご覧ください☆
それでも夜中につってしまったときには?
ふくらはぎや足裏は対処しやすいですが、内ももは「どう伸ばしていいかわからず、大変でした(笑)」とFさんも。
「背中の真ん中より少し下、胸椎11番(下図参照)をこぶしでトントントン……と叩いてください」とお伝えしました。
胸椎11番から、直接副腎疲労を解消し、腎経ライン上の凝りをゆるめることができます。
おしっこが出にくいときの調整にも用いる腎経ライン。向かって右下の写真が、その実技中です。
写真のように「左脚」を用いる理由や操作法は、「身体均整法学園」での私の担当講義「救急均整操縦法」他で勉強します。
写真内に「石を出しましょう」とあるように、尿路結石改善の一手としても役立ちます。仕上げには、今日のブログ最後にある写真のように足の小指を調整。
気になる不調があれば、医学的視点に加え、今回のような均整法視点もぜひ取り入れて、改善・予防に生かしてくださいね。
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○『Tarzan Web』に『Tarzan』No.824の快風身体均整院紹介記事を転載していただきました。
都内はもとより、おかげさまで遠方の皆様からも、多くのお問い合わせをいただいています。
以前、直接ご来院できない皆様のセルフケア用にとの願いも込めて書いた拙著『内臓ウォーキング』が、ここに来て再びお役に立つことができて嬉しいです。
◯『内臓ウォーキング』他、拙著のご紹介:これまでに6冊出版させていただきました。感謝いたします。