「このあたりです」と、指差す箇所を触らせていただくと、確かに背中の真ん中より少し下の左側が、モリモリッと張っています。
椎骨でいえば、胸椎10番~腰椎1番(下図参照)あたりまで。
この範囲からは、子宮・卵巣へ向けて神経がたくさん伸びており、婦人科系臓器の疲労では、特に左側に反応が現れやすいです。
女性は月のリズムに合わせて、この範囲の椎骨に、わずかながら歪みが出ます。
それは、子宮・卵巣が正常に働いている証拠なので、許容範囲であれば問題ありません。
例えば胃に関係する椎骨(胸椎3、5、7番や腰椎1、2番等)にも、食後には胃が働いている姿としての歪みが出ます。
ただし、許容範囲を超えると、今回の女性のように、凝りやシビレ、痛みにつながります。
お話を伺うと、先月から今月にかけて非常に仕事が忙しく、ようやく落ち着いてきたとのこと。
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忙しい仕事に合わせて、心身をがんばれるようにコントロールしている自律神経が交感神経。左半身にはその交感神経の反応が現れやすいのです。
副交感神経の反応は、逆に右半身に現れます。
女性は排卵の時期を境に、交感神経と副交感神経の優位さが切り替わります。
今回の女性の場合、交感神経がもともと優位な時期(排卵から約2週間)に、仕事の忙しさにより、さらに交感神経を活動させる必要があり、交感神経自体の疲労が増し、左半身の反応が強く現れたようです。
体型は、左半身の緊張感に引っ張られるように左捻れになっていました。
右にはかなり捻りにくくなっていましたので、12種体型のうちF6(フォーム6。左回旋型。左に捻りやすい体型)調整を中心として、交感神経を鎮める方向へ導きます。
右にも左にも同じように捻れるように調整させていただきました。
このように、女性の施術には月のリズムを視野に入れると、施術の幅と的確さがぐんと広がります。
※均整法では悪い姿勢や動作が原因する歪みばかりではなく、その方の自律神経のアンバランスを12種類に分けて考え、調整することもできます。こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』
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