仕事柄、長距離の運転が毎日のように続くそうです。ハンドルを握り続けることが直接の原因であれば、腕(手首、肘、肩)を整えると解消します。
今回の男性の場合、腕にはそれほどの歪みはありませんでした。ではどこに歪みがあるかと探っていくと、左右の大腰筋に(下図参照)。特に右側がカチカチでした。
大腰筋は、例えばスポーツ選手が、より速く、より高く、より華麗になど、卓越した体の動きを実現するために大切な筋肉。
もちろん普通の人にとっても、美容と健康の維持・向上にかかせません。
なぜか姿勢が素敵、歩く姿が美しい、と思える人が周りにいませんか?
きっと、日常生活を送る中で、大腰筋を伸ばしたり縮めたり、無意識のうちにしなやかに使えていることでしょう。
大腰筋は、長距離運転や長時間のデスクワーク中などには、伸びたり縮んだりという動きは必要ありません。ずっと同じかたちのまま、体幹を支えています。そのために今回の男性は、大腰筋をカチカチに縮こまらせてしまっていました。
彼は猫背でもありました。背中が丸まりアゴが出た姿勢。だからこその首や肩の凝り。
よって、解決策は「よい姿勢を心がける」となるのですが、背骨を伸ばそうとしても、大腰筋が縮こまりすぎて下から引っ張り、伸ばせないのです。
ほんの10分、机に向かっただけで、立ち上がろうとすると腰が伸ばせなくなる慢性腰痛にお悩みの、別の40代男性も、大腰筋がカチカチでした。
散歩をしているうちに楽になってくるそうです。歩くことで大腰筋が少しずつほぐれてくるからです。
ふくらはぎがパンパンで辛い40代女性は、歩くときに大腰筋がうまく使えず、代わりにふくらはぎの筋肉を使って地面をガシガシ蹴って歩くくせがありました。
『身体均整法学園』東京校・大阪校・札幌校
『各地の身体均整院』
『取材・広報』
大腰筋が弛めば猫背も腰も伸ばすことができ、よい姿勢がとれます。また、いつもより少しだけでも大腰筋に動きが出た分、ふくらはぎに楽をさせることができます。
大腰筋のどちらかだけが硬ければ体が捻れたり、横に歪んだりしますから、均整法12種体型の「左右型」や「回旋型」調整に、両方であれば「前後型」調整などに当てはめると、大腰筋はフワッと弛んでくれます。
施術を繰り返しているうちに、スーッとしたきれいな立ち方・歩き方を、知らずに体が覚えてしまう方も、中にはいらっしゃいます。
大腰筋のしくみを理解すると、もっと多くの方が、さらに早く楽になるでしょう。こちら体玄塾ブログ「ウォーキングウォッチ」を参考にして下さいね。
ぜひ、仕事の合間や行き帰り、家事の際に、大腰筋を使う動きを意識して、快適な体を目指して下さい。
※均整法では歪みを「回旋型」「開閉型」「前後型」など12種類に分けて調整します。12種体型についてはこちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』
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