突っ張る箇所は「坐骨の辺り」。最近そうなったとのことでしたので、近況を伺うと、デスクワークが増えたご様子。かなり関係がありそうです。
坐骨は、椅子に座ったときに、椅子の座面に当たる部分(下図参照)。
長時間の座り仕事で、坐骨付近の筋肉や腱が凝ったのかも、など、その部分の細かな見立ても進めながら、全体の動きを整えていきます。
均整法では、前に曲げにくく後ろに反りやすい姿勢を「後屈型」、その他、右に捻じりやすければ「右回旋型」など12種類に分類し、それぞれの動作の要となる椎骨を整えます。
後屈型の要は胸椎1番、9番、腰椎5番など。検査してみると、確かにこれらの動きが硬くなっていました。
ただ、それよりも目立ったのが、胸椎3番の凹み。凹んでフニャッと力が抜けていたのです。
力のない箇所は内臓疲労を表していることが多く、こちらを優先して整えたほうがよさそうです。
胸椎3番は肺の疲れのポイント。漢方で「肺兪(はいゆ)」と呼ばれるツボの近くに位置します(下図参照)。
こちらも漢方の考え方ですが、各臓腑には、それぞれシーソーのような関係のペアが決まっています。
肝と小腸、大腸と腎、そして肺のペアは膀胱。シーソーが釣り合っているうちはよいのですが、どちらか一方だけ疲れ過ぎた場合、もう一方への抑えが効かなくなり、体調に影響します。
今回の男性であれば、肺の膀胱への抑えが効かず、体の背中側を頭から足の先まで通る膀胱経ライン(上図参照)が必要以上に突っ張ってしまった様子。
実際に「膀胱兪(ぼうこうゆ・上図参照)」近くの仙椎2番は、胸椎3番とは対照的にコリコリと硬くなっていました。
膀胱兪を含む膀胱経ラインの突っ張りにより前屈しにくいと見立てると、こちらの男性の後屈型は、骨格よりも経絡を通して整えたほうがよいことが分かります。
施術後には、立った姿勢からの前屈で、床まで手をつけて見せて下さいました。
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「日常の偏った姿勢」だけなら体は何とかがんばれても、そこに「季節の影響」などの要因が重なると、さすがに疲れに耐え切れず、不調が現れやすいのです。
このようにすべての不調を、均整法はかたちや動きに置き換える視点を持っています。
病院での受診も常に頭に置きながら、均整法視点もぜひ、ご活用下さいね。
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「均整法研修センター」研修の一環として、お客様をお招きし、モデル施術を担当しています。◯料金はセンター規定の3000円。2~3名の研修員がベッドの周りで見学しますが、それが気にならない方であれば、私の院に来院されるよりもお得です。
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10月は身体均整師会全国講習会のため研修センターは臨時休業、モデル施術は11月24日に開催致します。
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