再検査をクリアしてひとまず安心。でも、来年の健診に向けて何かできることはないか。
そんなとき、内臓そのものばかりにとらわれず、内臓のブレーキとアクセルである自律神経に注目してみませんか?
例えば視力に左右差があって、知らず知らずのうちによい側の目を酷使しながら、パソコン業務を毎日がんばって何年も過ごせば、その側の首が凝り、頸椎にも歪みが現れます。
すると、頸椎の間から各内臓へ伸び、胃腸や肝臓のアクセルとなる自律神経「迷走神経(下図、首から下の神経)」の働きがうまくいかず、結果的に内臓にブレーキばかりかけ続けることに。
自転車のブレーキを握りしめながら、「タイヤが動かないのはなぜだろう?」と言っているようなものです。
ブレーキから手を放さず、チェーンやタイヤにいくら油をさしても、自転車は動きません。そのうちどこかが壊れます。「自転車のブレーキから手を放す」が、体でいえば「頸椎を整える」なのです。
別の例。「うなづく」よりも「天井を見上げる」動作が得意な人は、後ろ重心であることが多いです。
後ろに倒れてしまわないよう、無意識に首の前、「胸鎖乳突筋(下図参照)」に力を込めて支え続けます。
コリコリになった胸鎖乳突筋が、近くの迷走神経を通して、やはり胃や肝臓のブレーキ・アクセルを乱すのです。
せっかく再検査を受けるのであれば、生活習慣を見直すことと合わせ、体の歪みを整えて、内臓のブレーキ・アクセルを整備しましょう。
視力でいえば、肩の下がっている側の悪いことが多いです。胸鎖乳突筋のコリコリは、後ろ重心になりすぎないよう、全体のバランスを調整します。
1年に1度、均整法からの健康チェックにいらっしゃる、ある50代男性に、「今回は膵臓に凝りがみられました(悪いという意味ではなく、その方のどこに疲れが集まりやすいかという視点です)」とお伝えしました。
すると、「実は半年前の健康診断で膵臓に関して再検査となり、大さわぎだったのです! 事なきを得たので今日の施術前にはお話ししませんでした」と。
自律神経と膵臓の関係をお伝えすると、「へえーっ」と納得され、最近はチェックだけではなく予防のため、ご来院の回数を増やして下さいました。
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さらに自律神経のアクセル・ブレーキに大切なポイントは尾骨。
……長くなりそうですので、過去ブログ「尾骨の歪み」を参照して下さいね。
すべての不調を、均整法はかたちや動きに置き換える視点を持っています。
病院での受診も常に頭に置きながら、均整法視点もぜひ、ご活用下さい。
※均整法では胃腸、肝臓、膵臓、心臓など、その人のどこに無理がかかっているかを「消化器型」「循環器型」など12種類に分けて考え、整えます。こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』
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