40代男性。最近、デスクワークの時間が長いせいか、座っていると右腰が痛くなる。立って動き出すと楽。
これはまさに座りすぎ。腰の奥「大腰筋」と「腸骨筋」(ふたつを合わせて「腸腰筋」と呼びます)が、座り姿勢を支え続けてコリコリです。
腰を背中側から調整するのではなく、お腹側から腸腰筋をゆるめると、腰が楽になります。
加えて、ふだんからしっかり歩くこと。それも腸腰筋を使って、動きの中で常にしなやかに保つ心がけが必要です(具体的な方法はこちら体玄塾の志水先生ブログ「ウォーキングウォッチ」をご覧下さい)。
ある50代女性は最近、なぜだか分からないまま、右腰から右股関節前、右もも前が痛くなったとのこと。
整形外科を受診して、レントゲンでは異常なし。もしも痛みが続くようならMRIも撮りましょうと、ひとまず様子を見ることに。
他にもお話を伺っているうちに、どうやら1ヶ月ほど前の頭への打撲に原因のあることが、均整法視点からは明らかになってきました。
打撲についても、病院での受診で脳には異常なしとのこと。もちろん痛みもひいていましたが、そっと頭蓋骨を触らせていただくと、まだほんのわずかに左右差があります。
ぶつけた左側が、キュッと締まったような手触りになっているのです。もちろん均整師が触らないと分からないくらい微妙な手触り感です。
特に左の側頭骨(下図の緑色)がかっちり固まってしまった様子。
体はどこかの動きが固まると、それに連動して固まったり、あるいは逆にフラフラ動きすぎる部分が現れます。
今回の女性の場合、左側頭骨と右の骨盤(腸骨)が連動して固まってしまったようでした。
ぶつけた左の頭や痛い右腰、右足は避け、左足先から左側頭骨を狙って整えます。
左側頭骨→右骨盤の順に動きが戻るにつれ、右腰から右股関節前、右もも前と広範囲だった痛みが右もも前だけにと、どんどんせまくなっていきました。ここまでくれば、あとは時間薬でしょう。
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足先から側頭骨を狙うには様々な方法がありますが、当院では「内庭の整圧法」をよく用います(2012年5月26日の記事をご参照下さい)。
別の40代女性も右腰の痛みでご来院。同じく、右骨盤の動きが固まっていました。連動して固まっているところはと探ると、右骨盤の上方にある「胆のう」がとても凝っていました。
胆のうを狙いつつも、痛い右腰側を避けるために、やはり左足から内庭で胆のうコリをほどきます。
右にある胆のうをねらうときには、左足は45度に開いて。左側頭骨をねらうときには左足は開かずにおくと、頭へと方向が定まります。
均整用語「角度・張力・間」のうちの、「角度」を、狙うべき箇所に合わせていくのです。
すべての不調を、均整法はかたちや動きに置き換える視点を持っています。
病院での受診も常に頭に置きながら、均整法視点もぜひ、ご活用下さいね。
※均整法では座りすぎ・立ちすぎなど姿勢から来る歪み、胆のうなど内臓疲労からくる歪みなど、歪みを12種類に分類し、整えます。こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』
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