せっかく治りかけまで掃除を我慢したのに、ついついまたほじって、再び痛めてしまったり。
口の中、ほっぺたの裏を噛んで傷ができ、注意していたのに、テレビを観ながらご飯を食べていて、また同じところを噛んで痛い思いをしたり。
怪我をしたところの傷口を、わざわざ開いたりこすったりしてはいけないことは、誰でも知っています。
たとえばこんなこともあります。40代女性。1ヶ月ほど前から右の股関節が痛む。きっかけは柔軟体操中の開脚だと思うが、なかなか治らないとのこと。
このようなときには、病院を受診しつつ、全体のバランスも観るとよいのです。
うつ伏せで膝を曲げて左右に開くと、右だけがずいぶん開きます。右脚がずいぶんと内股ということでです。股関節が「内旋」しているといいます。
今回痛めたために、内旋してしまったわけではありません。逆に、もともと内旋していたため、開脚ストレッチは右が苦手。そこを無理したために痛めたのです。
右股関節が内旋している分、左股関節はバランスをとるために外旋となり、下半身全体としては左に捻れ、バランスをとるために、上半身は右に捻れていました。
均整法12種体型では「右回旋型(F5。フォーム5)」に分類されます。
右の股関節内旋は、いわば氷山の一角。氷山全体である右回旋型を整えなければ、痛めた右の股関節に、日常生活の中で立ったり歩いたりするだけで、負担をかけ続けてしまいます。
冒頭の耳ほじりや口の中を何度も噛むのと同じことを続けるようなもの。いつまでたっても治る流れに乗れないのです。
そのようなことをご説明しながらの右回旋型調整。痛めた股関節のある下半身ではなく、上半身の右捻れを整えていうちに、うつ伏せでの股関節内・外旋は、自然に左右がそろっていきました。
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快風院『均整日記』、おかげさまで12年目となりました(感謝)。当ブログの考え方の核となる身体均整法。その学園Facebookページが2年前に立ち上がりました。どのようにして身体均整法を身につけていくのか、日々の授業の様子を知りたい方はこちらまで☆
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回旋型の特徴や整え方は、「身体均整法学園ブログ」12種体型 回旋型 泌尿器型の特徴をご参照下さい。
ちなみに、耳の不調が治りにくいのは、かたちの似ている腎臓の疲労、口の中を噛みやすい=口の中がむくんでいるととらえれば、むくみは肝臓疲労の現れであることが多いです。氷山の本体である腎臓や肝臓疲労を整えるとよいでしょう。
すべての不調を、均整法はかたちや動きに置き換える視点を持っています。
病院での受診も常に頭に置きながら、均整法視点もぜひ、ご活用下さいね。
※均整法では「回旋型」「骨盤型」「消化器型」など、体型を姿勢や動きによって12種類に分けて考え、さらに悪姿勢や偏った動作からか来た歪み(外界からの歪み)か、内臓疲労から来た歪み(内界からの歪み)かを分けて調整します。12種体型については、こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』
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【お知らせコーナー】
※6月27日(月)開催:均整法研修センター「施術モデル」募集(5月の第4月曜日は身体均整師会全国講習会のため、センター営業をお休みします。)
※5月〜6月毎週月曜日開催:「輪ゴム1本で歪みを整える」セミナー(熊本地震復興支援)
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