仰向けで膝を立てて、そっと左右に倒してみると、右には柔らかく倒れますが、左に倒そうとすると右腰付近に引っ張られ、倒れにくくなっています。ちょうど前回の記事用に撮影した写真と同じ状態。
それともうひとつ、目に止まった部分がありました。バンザイ動作で、左肩が硬くて左腕が上がりにくいのです。
今度はうつ伏せで観させていただくと、確かに右腰の一部に硬さがあるものの、右半身全体が、左半身に比べてやわらかく、力が抜けたようになっています。
左半身は交感神経の、右半身には副交感神経の反応が出やすいと先月(2016年6月18日)、下図をもとにお話ししました。
副交感神経は消化器系の内臓にとってのアクセルですから、右半身のフニャッとした状態は、胃腸や肝臓が、アクセルを踏みすぎて疲れていることを表します。
左半身は交感神経、主に心臓のアクセルと考えると、先の左肩の硬さとつながります。
漢方では「夏は心(心臓)」の季節。普段よりも心臓疲労を起こしやすい時期なのです。
これらを念頭に置き、左半身と右半身の硬さ柔らかさをできる限りそろえることが、今回の調整では必要と判断しました。
心臓疲労の様子が現れやすい肋骨4番を整えると、左肩は動きを取り戻し、左腕が上がるようになりました。
全体としては、肋骨4番を支えている胸椎4番を含む、均整法12種体型「消化器型(左右型)内界」調整がピッタリ当てはまります。
うつ伏せでの、背中の左右の山が同じ高さになり、仰向けに戻っていただくと、冒頭の膝立て左右倒し動作が、どちらにも同じようにそろいました。
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すでに本格的に暑い毎日が続いています。
冷たいものを食べたり飲んだり、またエアコンの効きすぎなどで、外から冷やされたりと、内臓疲労の季節でもあります。どうぞお気をつけて。
すべての不調を、均整法はかたちや動きに置き換える視点を持っています。
医学的視点と合わせて、均整法視点もぜひ、ご活用下さいね。
※均整法では「消化器型(左右型)」「泌尿器型(回旋型)」「頭脳型(前後型)」など、体型を姿勢や動きによって12種類に分けて考え、さらに悪姿勢や偏った動作からか来た歪み(外界からの歪み)か、脳疲労や内臓疲労から来た歪み(内界からの歪み)かを分けて調整します。12種体型については、こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』
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