50代男性Bさん。体を前屈すると、ときどき右足かかと内側が痛い。
40代女性Cさん。ときどき右膝の内側が痛い。
三人の方々に共通することは何でしょうか?
まずは皆さん、「右」ということです。
真似をしてみると分かりやすいですが、立った姿勢で骨盤を右にどんどん捻っていくと、右足裏の内側(つちふまず側)が地面から離れ、外側だけがつくようになります。
普段の生活ではここまで極端ではありませんが、骨盤右捻れタイプの方は、このように右足裏の外側に体重を乗せることがあります。
内側に乗せる人もいます。Aさんがそうでした。骨盤が右に捻れるのを防ぐため、無意識に右の足裏の内側に体重を乗せて骨盤を逆に捻じり、まっすぐしようとするのです。このため、右足の甲を常に不自然に捻り、痛みにつながっていたのでした。
「ときどき」なのは、体の疲れの度合いが大きいときなどに骨盤の右捻れが強まるからです。疲れていないときには、骨盤捻れも小さく、足甲にそれほど負担がかからないのです。
Bさんも同じタイプ。無理して体重を乗せる右足のつちふまず側が常に緊張し、前屈をするとそこにストレッチがかかって痛むのでした。
施術後お帰りの際、靴を前かがみで履くときに「大丈夫です!」とおっしゃっていました。
Cさんも同じく骨盤右捻れですが、右足甲ではなく、右膝で骨盤を捻り返すタイプ。そのため右膝の内側が伸びすぎて痛むのです。立ち仕事のため、やはり疲れの度合いに応じて「ときどき」となります。
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今回の三人の方々の不調は、まだ「ときどき」です。
このような、歪みの少ない状態のうちに、施術によって体を整え、なおかつ自力でも整えるエクササイズを覚え実践すると、不調が慢性化せずにすみます。
たとえば、体重を足の内側にかけ続けると、「舟状骨(下図参照)」の動きが固まります。
すると、肝経ライン(下図参照)に、常に渋滞を作ってしまうのです。
眠れないときは、脚の内側の肝経ラインをほぐすとよいといわれます。
原因不明の不眠症などは、舟状骨が固まって、肝経ラインがほぐれなくなった姿の場合もあるのです。
そのときには均整施術で舟状骨を含め、からだ全体の捻れ調整をしましょう。
もちろんその後のあなたに合わせた、ほどよいエクササイズまでアドバイス致します。
すべての不調を、均整法はかたちや動きに置き換える視点を持っています。
医学的視点と合わせて、均整法視点もぜひ、ご活用下さいね。
※均整法では「回旋型(泌尿器型)」「前後型(頭脳型)」「左右型(消化器型)」など、体型を姿勢や動きによって12種類に分けて考え、さらに悪姿勢や偏った動作からか来た歪みか、脳疲労や内臓疲労から来た歪みかを分けて調整します。12種体型については、こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』
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