ときどき、やせ型の女性のお客様から「太れないのですが、どうしたらいいですか?」とのご質問をいただきます。
「やせたい女性のためのダイエット法はたくさん目にするのですが、太りたい女性向けの情報って、少ないのです」とも。
太りたい場合に均整法では、女性は胸椎11番を整えるとよいとされています。
胸椎11番は「副腎(下図の赤丸、腎臓の上の黄色っぽい臓器)」に関係の深い椎骨。
副腎は体がストレスに対処するときに活躍する臓器です。
ストレス状況が長引くと、副腎を始め、体はストレスへの対処をし続けなければならず、太れなくなるのです。
均整施術では、胸椎11番を含む12種体型「回旋型」や「循環器型」を用いたり、他の型であっても、最後に胸椎11番調整を追加したりします。
頻繁に施術にいらっしゃれればよいですが、遠方にお住まいなど事情により難しい方には、胸椎11番を整える体操などをお伝えして、1ヶ月後、2ヶ月後の、次回来院まで毎日続けていただきます。
11番が整い、副腎が元気になれば、ストレスを受け流す力を高めつつ、ストレス状況が落ち着くにつれ、もとのように、あるいは理想とする、ほどよくふっくらした体を手に入れることができます。
また、体操は毎日といっても1日1回、1分くらいで済みますのでご安心を。
書店で販売もされている『身体均整法(不昧堂出版刊)』に、「太らせるための11番操法」や「11番体操」が収録されていますので、お持ちの方はご覧下さいね。
さらに、整った胸椎11番をそのまま、しなやかに保つにはどうしたらいいでしょうか。
施術の現場で胸椎11番を探すときに、まずだいたいの位置を見つけるため、肩先と骨盤の角(ベルトをしたときに腰にひっかかる部分)を結んで、背中にクロスした線を引く方法があります。
線の交わった点が、およそ胸椎11番にあたります。
胸椎11番はちょうど、肋骨がついている胸椎と、ついていない腰椎の境目付近にもあたるため、全身の動きとしても大切なところ。
日常、このクロスラインを動かせているかどうかが、11番をしなやかに保つ鍵となります。
たとえば歩いているときに、肩甲骨も腰も固まったまま、おもちゃのロボットのように手足だけをガチャガチャと動かしてれば、クロスラインは動きません。
体幹のバネを手足に伝えるためにクロスラインが活躍すると、11番は常にしなやかに動かされることになります。
スポーツを通して見てみると分かりやすいでしょう。
このクロスラインの活躍を、日常の動き、特に歩きの中にも取り入れればよいのです。
そうすれば、歩き=胸椎11番体操になり、しなやかな11番を保つことができるのです。
どのように身につけるかは拙著、『体内疲労をとる5分間内臓ウォーキング』をぜひご覧下さい。
4つのエクササイズを通して、クロスラインの活躍する歩き方に変えることができます。
『体内疲労をとる5分間内臓ウォーキング
―脳から肝臓・胃腸・子宮まで若返る!(さくら舎刊)』
ちなみに太りたい男性の場合は、腰椎1番を通じて肝臓を整えるとよいとされています。
すべての不調を、均整法はかたちや動きに置き換える視点を持っています。
【お知らせコーナー】
1)10月開講の「身体均整法学園」大阪校。8月6日が入学説明会の最終日でしたが、申し込みはまだ間に合います。詳しくは下記をご覧下さい。
http://ameblo.jp/kinseihou/entry-12073795518.html
2)9月には旭川校も開講します。こちらもまだ間に合いますので、下記をご参考に、お早めにお申込み下さいね。
http://ameblo.jp/kinseihou/entry-12279117857.html
3)8月28日(月)開催:均整センター「施術モデル」募集
4)輪ゴム均整の本、好評発売中です。発売から1ヶ月半、増刷も決定しました。ご購入下さった皆様、ありがとうございます。より多くの皆様のお役に立ちますように。
5)8月4日、内臓疲労解消ウォーキングの本が発売されました。施術後のお客様へのアドバイスをまとめ、生まれた本です。
『体内疲労をとる5分間内臓ウォーキング
―脳から肝臓・胃腸・子宮まで若返る!(さくら舎刊)』