鼻と耳ですから、まず首から上、頭部がどうなっているかをみさせていただくと、まず感じたのは、頭蓋骨がキュッと締まり過ぎている手触りです。
首の状態は、左上の深部に硬さがみられ、押すと痛みがあります。付き添いのお母様に伺うと、左耳ばかり中耳炎になってしまうとのことでした。
以前「頭蓋骨と骨盤」でもお話ししましたように、頭蓋骨が締まると、逆に骨盤は開くというシーソーのような関係で、全体としてのバランスを保つのが自然な姿勢ですが、この方の場合は骨盤も同じく締まり過ぎています。その分、肋骨が開き過ぎていました。
肋骨はちょうどみぞおち付近で厚みを持ち、なおかつ横にも開いていました。みぞおち付近に収まっているのは胃や肝臓ですから、これらの内臓と神経(迷走神経)で密接につながっている左首の様子からも、消化器系統の使い過ぎが考えられます。
施術の流れとしては左右型(消化器型)調整で肝臓、肋骨の開き過ぎ、左首の凝りを「頭蓋骨・肋骨・骨盤」の全体のバランスを観ながら整えていきます。
子供の身体はまだ成長途中で、それは内臓にしても同じです。こってりした食事や甘いお菓子類を消化する力もまだ未発達ですので、それらを必要以上に食べ過ぎたり、採り過ぎた分を消費する為の運動が日常的に不足すると、今回のような状況やアトピーその他の土台になることも多いです。お母様方、どうぞ気をつけてあげて下さいね。