立った姿勢で体を左右に捻らせていただくと、左にはよく捻れ、右には捻りにくくなっています。
なぜなのかを探っていくと、左の大腰筋(下図参照)がガチガチに固まって凝っていました。この凝りにじゃまをされ、右には捻りにくくなっている様子。

お話を伺うと、子宮筋腫ありとのこと。
婦人科系の不調がある場合、からだ全体としては左に傾くことが多く、下半身も左側に硬さや凝りなどが出やすいです。
ただし、自覚として、どちら側に凝りや痛みを感じるかには個人差があり、今回の女性の場合は左ではなく、右腰や右のお尻。
左の大腰筋の凝りにより、右側の腰やお尻が左側に常に捻られ、引っ張られることで、右側の不調を感じているようでした。
背骨を観させていただくと、腰椎3,4番がとても硬く、出っ張って感じられ、胸椎3番が逆に凹んだようにやわらかくなっています。どちらも、その椎骨と関連する内臓疲労が現れた姿と見立てられました。
腰椎3,4番は「子宮や卵巣」に関わる椎骨ですので合点がいくとして、胸椎3番の「肺」に関しては、何かお悩みがないか伺うと、2年ほど前から胸のつかえを感じているとのこと。
受診の結果、更年期に見られる症状ということで、現在もお薬を飲んでいらっしゃいました。
均整法の視点からは、腰椎3,4番が硬くなった分だけ、シーソーのように胸椎3番がやわらかくなり、肺を疲れさせている様子と観ることができます。
腰椎3番、胸椎3番の歪みに対応する「回旋型」調整により、体を左右同じだけ捻れるよう、また、両方の椎骨の硬さのバランスが取れるよう調整させていただきました。
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『取材・広報』
※均整法では肺の疲れ、婦人科系の疲れ、胃の疲れ、頭の疲れetc.を12種類の歪みに分けて考え、調整します。こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』
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