仙骨と腰椎の境目付近(下図参照)に手を当てて、そうおっしゃっていました。
触らせていただくと、フニャフニャと力の抜けたようになっています。逆に仙骨の下半分、尾骨周辺がパンパンに張っています。
前回に続き、年末年始特有の疲労から観ると、忘年会やお正月の食べ過ぎ飲み過ぎで胃腸や肝臓を酷使し続けた場合には、仙骨の上半分(にあたるお尻の筋肉)にパンパンな凝りが現れ、逆に下半分がフニャフニャになります。
お正月休みも関係なくシフト制の仕事があり、加えてのお正月行事で忙しくし過ぎていた場合には仙骨下半分がパンパン、上半分がフニャフニャに。
仙骨には上半分が副交感神経、下半分が交感神経の反応が出やすい性質があるのです。
仙骨の上半分と下半分とが、ほどよい弾力性で釣り合っているとき、その上にある腰椎も安定します。
今回の女性のような、上下のシーソーバランスが乱れた状態の仙骨では、その上に載っている腰椎の安定さが損なわれ、「ギクッといきそう」感を感じることになるのです(以前にも「自律神経と腰痛」のタイトルで記事を書きましたのでご参照下さい)。
別の日の40代男性は、体を前後や左右に曲げたり捻ったりすると、腰の上から下まで、あちこちに重さや痛みを感じる、慢性の腰痛。
デスクワークの多い日常を過ごしていらっしゃる様子で、大腰筋(下図参照)がガチガチでした。
大腰筋が、例えば小さい頃のように、野山をしなやかに駆け回るために今も活躍していれば、ガチガチになることはなかったでしょう。
大人になり、仕事とはいえ座りっぱなしの生活によって、大腰筋は凝り固まってしまいました。
しかも左右で凝り方にばらつきがあるため、腰椎を左右から違ったテンションで引っ張り込み、腰痛の原因のひとつとして不本意な活躍を強いられています。
おなか側から大腰筋の凝りを探りだし、軽く押させていただくと、あちこちの箇所で「うーっ」とおっしゃっていました。
その圧痛と上記の説明により、運動不足を自覚していただきながら大腰筋の調整が終了すると、ぎこちなかった体の前後左右の動きがスムーズになりました。
お正月返上で交感神経を奮い立たせながらがんばっていた先ほどの女性には、仙骨以外で交感神経の反応が現れやすい胸椎5番や9番を含む均整法12種体型「頭脳型」調整を通じて、仙骨のパンパンさを解消させていただきました。
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原因は違いますが、普段の仕事に対する、お二人の一生懸命さがよく分かる腰痛でした。
均整法では筋肉・内臓・骨格・自律神経と視点を変え、その方が一番酷使している部分を中心に、全身のバランスを調整し、腰痛解消のお手伝いをさせていただきます。
※大腰筋については、こちらのブログがとても参考になりました。
○大腰筋の触診について(「伊良林鍼灸均整院-AFINA-」ブログより)○大腰筋の使い方について(「体玄塾」ブログより)
※12種体型についてはこちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』
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