仰向けでつま先を外と内に倒してみると、右足は内側に、左足は外側に倒しやすくなっていました。
足首ではなく、股関節の動きに差があります。股関節部分で右脚は内側に、左脚は外側に回しやすくなっているということです。
右が内股気味、左が外股気味のまま立ったり歩いたり、毎日を過ごしているうちに、右足は小指側に、左足は親指側に体重が乗りすぎ、靴の中で当たりやすくなってしまったのでしょう。
もともとわずかにこの姿勢のくせがあるようです。普段なら影響がないくらいわずかなくせであっても、疲れがたまり、歪みが強調されてしまうと、様々な不調につながります。
仕事上、ここ最近気を張ることが多く、そのせいかお腹も張り、ゲップが出やすくなったともおっしゃっていました。
ゲップは胃の出口「幽門(ゆうもん)」が閉じすぎると起こりやすくなります。
幽門を整えるポイントは胸椎の7番。ひもをしっかり結んだ結び目のように硬くなっていました。
7番は均整法12種体型「頭脳型(内界)」の椎骨でもあります。
均整法では頭脳型、消化器型など、体型を12種類に分けて考え、さらに悪姿勢や偏った動作からか来た歪み(外界からの歪み)か、内臓疲労から来た歪み(内界からの歪み)かを分けて調整します。
「頭脳型(内界)」体型を構成する椎骨は胸椎7番(幽門)の他、12番(胃のツボ「胃兪」の近く)、腰椎5番(股関節と関係が深い)などがあり、今回の女性の状況、
「気を張る日々→頭の疲れ(脳疲労)からの胃疲労→幽門閉じすぎによるお腹の張り、ゲップの出やすさ/股関節の左右差から、つま先に体重のかかる場所にも差ができた」
とつながります。
このようなことをお話ししながら、お腹を触らせていただき、幽門の凝りを確認。
幽門はおへそと肋骨の「ハの字」の頂点にある「剣状突起」を結んだラインの真ん中から、少し右側に位置しています。
胸椎7番、12番を中心とした胃の調整により、股関節の回り方も左右同じになりました。
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「お腹も楽になりました」と。
仕事が忙しすぎたり、気を張りすぎたりしていると、無意識に体を捻って身構え、その捻れ(歪み)は、うまくほどかないとたまります。
ほどくには適度な運動や、楽しいイベントなど、いつもと違った行動をすること。施術もそのひとつといえます。
ゲップが出やすくて困るときには、今回の胃と股関節の関係を踏まえ、開脚ストレッチなど、股関節の運動を取り入れるとよいでしょう。
すべての不調を、均整法はかたちや動きに置き換える視点を持っています。
病院での受診も常に頭に置きながら、均整法視点もぜひ、ご活用下さいね。
※「12種体型」についてはこちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』
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