例えば右の肩が痛ければ、左と比べて上がったり下がったり、巻き込んだりしています。
どうなっているかを見極めたら、痛い右肩は避け、他の全身を施術する流れの中で、結果的に左右の肩のかたちができるだけ同じになるように調整を進めます。
ポイントは、まず全体の「捻れをとる」こと。体のどこかに不調、特に痛みがある場合、どこが痛いとしても、全体の捻れの左右差として現れるのです。
立った姿勢で左には捻じりやすく右には捻じりにくかったり、仰向けで両膝を立てて左右に倒してみると、どちらかに倒しにくかったり。
捻れをとる方法は数多くあります。当院では施術の最初に、仰向けになっていただき、どちらかの足を開き、つま先から操作させていただくことが多いです。「内庭(ナイテイ)の整圧」と呼ばれる操法です。
体の捻れが強いとき、胃経の両端、つま先(足の人差し指と中指の間。「2、3趾間」といいます)とほお骨を対角線に結んだ、左右2本のラインに差が現れます。
右足の2、3趾間が左よりも狭ければ、左のほお骨が右に比べて狭かったりしますので、まずその状態を解除してから、メインの施術へと進んでいきます。
2、3趾間の操作で、ほお骨の左右差が整えばOKですが、すんなり整わない場合もあります。それもひとつの手がかりとなります。
ライン上のどこかで、操作で加えた刺激が止まってしまうところがあるのかもしれません。
例えば、普段から呼吸が浅くて横隔膜の動きが硬い場合、そこから上に刺激が届きにくかったり。
盲腸や帝王切開など、以前の手術痕のところで止まってしまう方もいらっしゃいます。それらがメイン施術の際に注目して整えるべき箇所にもなるのです。
もし、2、3趾間の狭い側の足に不調があれば、その足は操作しません。狭さを逆の足に移し、逆から操作をします。
『身体均整法学園 Facebookページ』
快風院『均整日記』、この4月におかげさまで11年目です(感謝)。当ブログの考え方の核となる身体均整法。その学園Facebookページが昨年立ち上がりました。どのようにして身体均整法を身につけていくのか、日々の授業の様子を知りたい方はこちらまで☆
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例えば先日いらした40代男性は、2、3趾間の狭い右側のつま先に痛風の発作が出ていました。そこに操作を加えるようなことはしません。
左足に狭さを移し、左足から操作ができるようにセッティングしてから操作します。
「狭さを移す」って? この春、均整法学園を卒業された皆さんはもうお分かりかと思います。「12種体型」の考え方を使うと、このようなことも可能になります。
この4月開講の夜間コースでも今週、さっそく12種体型の講義が始まりました(今週の「12種体型」授業の様子はこちら「身体均整法学園ブログ」に)。入学された皆さん、来年の春を楽しみに、元気に1年間学んで下さいね。
すべての不調を、均整法はかたちや動きに置き換える視点を持っています。
病院での受診も常に頭に置きながら、均整法視点もぜひ、ご活用下さい。
※均整法では歪みを12種類に分けて考え、整えます。横隔膜の動きに関係が深いのは胸椎8番。12種体型では「呼吸器型(内界)」や「骨盤型」を構成する椎骨です。こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』
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