スイングの一連の動きを真似してみると分かりやすいですが、右打ちの場合、左手首は下図のように、最後に外に捻る動き(「回外(かいがい)」。ドアノブを回すときの動き)になります。そのときに痛いという状況です。

立った姿勢で上半身を左右に捻ってみると、左には捻じりやすく、右に捻じりにくくなっていました。
腕でも足でも、また例えば「寝違え」などのように首でも、体のどこかに捻って痛い箇所があれば、ほとんどの場合、まず体幹にも捻じり動作の大きな左右差があります。
今回の男性であれば、均整法12種体型では、上半身を左に捻じりやすい「左回旋型(フォーム6)」に分類されます。
脊柱を中心にフォーム6調整を進めるうち、何か感じるものがあったのか、左手首を何度か捻じり「お、大丈夫そう」とのこと。
ここ何度かのご来院の際は、立った姿勢での体幹捻じりには、左右差がほとんどありませんでした。
ただ今回は、3日後に控えたコンペに向けて自宅練習に熱が入り、体幹捻じりの左右差がついてしまい、手首に影響が出た様子。間に合ってよかったです。
『身体均整法学園 Facebookページ』
快風院『均整日記』、おかげさまで11年目です(感謝)。当ブログの考え方の核となる身体均整法。その学園Facebookページが昨年立ち上がりました。どのようにして身体均整法を身につけていくのか、日々の授業の様子を知りたい方はこちらまで☆
『身体均整法学園』東京校・大阪校・札幌校
『各地の身体均整院』
『取材・広報』
体幹の捻れは、手足を捻るときの痛みだけに影響するわけではありません。
ある50代男性は、ここ最近、立ったり歩いたりするときに左脚の外側が痛いとのこと。
上記の80代男性と同じく、全体としてフォーム6状態になっていました。
立った姿勢で上半身を左にどんどん捻っていくと、左脚の外側と右脚の内側に体重がかかっていくのが分かると思います。
日常、ここまで極端に体重のかけ方に差があるわけではありませんが、微妙な左右差は時間とともに積もります。
積もり積もって許容範囲を超えると、この男性のように、左脚外側、もしくは右脚内側の不調につながってくるのです。
具体的なフォーム6調整についても説明したいところですが、とても長くなりますので、ひとつの視点だけお話しを。
均整法では歪みを「頭脳型」「骨盤型」「回旋型」「左右型」など12種類、「12種体型」として分類しています。

例えば頭脳型では、故障のある椎骨は頭の方向へ、骨盤型では骨盤の方向へ向かって歪む傾向があります。
同様に回旋型では故障のある椎骨は捻れ、左右型では左右に倒れetc. 施術の際、これら、体型と同じ方向に歪んでいる椎骨を選びます。
すると、今回のお二人であれば、「捻れた椎骨」を探して調整箇所に選ぶと、左に捻じりやすくなっている全体の歪み「フォーム6」を、あちこち触ることなく、ピンポイントで整えることができるのです。
すべての不調を、均整法はかたちや動きに置き換える視点を持っています。
病院での受診も常に頭に置きながら、均整法視点もぜひ、ご活用下さいね。
※12種体型については、こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』
【お知らせコーナー】
※7月27日開催、均整法研修センター「施術モデル」募集6月22日開催分は、おかげさまで満員となりました。
※あなたのお悩み、痛む箇所をキーワードとして、右欄にある検索窓で、当ブログ内を検索してみて下さい。お悩み解消に役立つ情報が、きっと見つかります→