施術が終わって鏡の前に立っていただいたとき、肩について驚かれるお客様の多くは、ふだんから肩のラインを気になさっています。
写真に写った姿を見てご自身で気がついたり、散歩中など、ご家族から後ろ姿で「今日も右肩上がってるね」と言われたり。
そのとき、しばらくは注意して過ごしても、またいつの間にかどちらかが上がったり下がったりしているのです。
今回の40代男性は、毎日長時間のパソコン業務により、右肩から右腕、指先までを使いすぎ、「肩甲挙筋(下図の赤丸)」がガチガチに。右肩全体を引き上げていました。


男性の肩甲挙筋は、右肩上がり原因の氷山の一角としてとらえ、頸椎5番や手首、肘、そして全体としては12種体型「左右型(外界)」で整えた結果、右肩は下がりました。
女性は、肝臓に関わりの深い胸椎4番や9番による「左右型(内界)」調整が、右肩を下げる調整となりました。
『身体均整法学園 Facebookページ』
快風院『均整日記』、おかげさまで11年目です(感謝)。当ブログの考え方の核となる身体均整法。その学園Facebookページが昨年立ち上がりました。どのようにして身体均整法を身につけていくのか、日々の授業の様子を知りたい方はこちらまで☆
『身体均整法学園』東京校・大阪校・札幌校
『各地の身体均整院』
『取材・広報』
さらにもうお一人、別の40代女性。やはり右肩上がりでしたが、その見た目のことよりも、右肩の痛みが辛いとのこと。
天井を見上げる動作のとき、首から肩にかけての右側が痛くて見上げられないのです。
整形外科では、頸椎の若干の問題を指摘されたそうです。職場に異動してきた上司と合わなくなってから、とも話して下さいました。
均整法視点から観ると、頸椎の問題の前に、もうひとつあります。「星状神経節(下図の赤丸内、青色を着けた部分)」周辺がバリバリに凝っていたのです。

小柳先生の「伊良林鍼灸均整院-AFINA-」ブログ(2015年6月15日記事)に詳しく解説されていますので、ぜひご覧になって下さい。
自律神経(交感神経)の一部ですから、ストレスには敏感に反応し、周囲の筋肉に凝りを生じさせます。
何度か調整させていただいているうちに、タイミングよく、先述の合わない上司さんが再び異動になりました。
星状神経節とその周囲はみるみるうちに穏やかさを取り戻し、天井もすんなり見上げられるようになりました。
同じく星状神経節に関する不調の例では、絵を描かれる30代女性のお客様。
絵を描くためには、腕担当の運動神経で、腕だけ動かしていればいいわけではありません。
頭の中のイメージを紙の上に表そう、細やかな思いを表現しようとして集中すれば、交感神経もがんばって働きます。つられて星状神経節もコリコリに。やはり、天井を見上げるときの痛みとしてのご来院でした。
腕の使いすぎだけではなく、ストレス、何かに集中する時間などの原因が合わさって、その人の肩の上がり下がりに影響するのです。
すべての不調を、均整法はかたちや動きに置き換える視点を持っています。
病院での受診も常に頭に置きながら、均整法視点もぜひ、ご活用下さいね。
※均整法では左右型、前後型など、体型を12種類に分けて考え、さらに悪姿勢や偏った動作からか来た歪み(外界からの歪み)か、内臓疲労から来た歪み(内界からの歪み)かを分けて調整します。こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』
【お知らせコーナー】
※7月27日開催、均整法研修センター「施術モデル」募集※あなたのお悩み、痛む箇所をキーワードとして、右欄にある検索窓で、当ブログ内を検索してみて下さい。お悩み解消に役立つ情報が、きっと見つかります→