人気ブログランキング | 話題のタグを見る

快風院『均整日記』 kaihuu.exblog.jp

好きなリンク先を入れてください

主に日々の施術の様子を書いていきますので、均整法を受けてみたい方、参考になさってくださいね。


by naotknet
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

正しい姿勢は尾骨から? 〜ある日の施術より〜


「背中が伸びた感じがします」と、施術後のお客様がよくおっしゃいます。


伸び方にもいろいろあります。


ひとつには脊柱のカーブが正しいかたちに近づくため。「生理的弯曲」が整うといいます。脊柱を横から見たときのSの字です。

正しい姿勢は尾骨から? 〜ある日の施術より〜_e0073240_15532787.jpg
アイリス・アイリスの作業現場


頸椎と腰椎は前に、胸椎と仙骨(骨盤)は後ろに、全体としておだやかなカーブを描くとよいのです。


頭の疲れやすい方はこのカーブが少なくなってまっすぐ気味に、食べすぎ飲みすぎから慢性的な内臓疲労の方は、特に胸椎のカーブがきつくなって猫背気味になったりします。


自律神経的にとてもまいってしまうと、カーブが逆転することも。特に後ろにおだやかカーブが欲しい胸椎の一部が凹んでしまうのです。


胸椎におだやかカーブが戻るにつれ、調子も戻ってきます。


肋骨の硬さが解放されることによっての、背中の伸び感もあります。


40代女性Aさんは子育て中で、背中がパンパン。肋骨全体が固まって動きにくくなっていました。


こんなときには、肋骨を直接調整するよりも、遠いところからの施術が、背中の深いところによく届きます。


快風院『均整日記』、おかげさまで13年目となりました(感謝)。当ブログの考え方の核となる身体均整法。実は身につけるための学園があります。日々の授業の様子など、下記リンク先をご覧下さい☆


『身体均整法学園』ブログ

『身体均整法学園』Facebookページ

『身体均整法学園』東京校・大阪校・旭川校

『全国の均整院』

『快風身体均整院』取材・広報


Aさんにはうつ伏せになっていただき、リスフラン関節(下図の青色と黄色の境目の関節)など、足の甲を念入りに調整。


正しい姿勢は尾骨から? 〜ある日の施術より〜_e0073240_2353373.gif
アイリス・アイリスの作業現場


足の甲の骨と肋骨はかたちが似ているところから、どちらかがゆるめば、もう一方もゆるむ性質があります(同形相関といいます)。


正しい姿勢は尾骨から? 〜ある日の施術より〜_e0073240_20102876.jpg
(c)フリーメディカルイラスト図鑑


また、慢性的な疲労や不調は体の外側のライン、経絡でいうと「胆経」ライン(下図参照)に出ます。

正しい姿勢は尾骨から? 〜ある日の施術より〜_e0073240_19581051.jpg
経絡図譜のフリー素材集|鍼灸指圧自然堂

そこで足甲の骨のうちでも、胆経ラインに乗っている薬指の骨を中心としてよく整えると、肋骨を外側からゆるめることができます。


ちなみに冒頭の脊柱S字カーブを整えたいときには、経絡ライン上の骨では、体の中心「任脈」ラインや「督脈」ライン上の剣状突起、尾骨を整えるとよいのです。


正しい姿勢は尾骨から? 〜ある日の施術より〜_e0073240_07051461.jpg
正しい姿勢は尾骨から? 〜ある日の施術より〜_e0073240_07075511.jpg
(c)フリーメディカルイラスト図鑑
経絡図譜のフリー素材集|鍼灸指圧自然堂


すべての不調を、均整法はかたちや動きに置き換える視点を持っています。


医学的視点と合わせて、均整法視点もぜひご活用下さいね。

快風身体均整院 田川直樹)



※均整法では「回旋型(泌尿器型)」「左右型(消化器型)」「前後型(頭脳型)」など、体型を姿勢や動きによって12種類に分けて考え、さらに悪姿勢や偏った動作からか来た歪みか、内臓疲労や脳疲労から来た歪みかを分けて調整します。12種体型については、こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』

※あなたのお悩み、痛む箇所をキーワードとして、右欄にある検索窓で、当ブログ内を検索してみて下さい。お悩み解消に役立つ情報が、きっと見つかります→




by naotknet | 2017-06-24 07:15 | 背中