50代女性のお客様Rさん。体調について心配なことがありますと、ご相談をいただきました。
今はインターネットで様々な情報を検索でき、よい面もあれば、不要な心配が増える面もあります。
Rさん以外にも、必要以上の心配のため、心身ともに疲れている方がときどき来院されます。
そんなときには、病院での受診で得た医学的な視点と並行して、体のバランスから観た均整法的視点をお話ししたり、感じていただいたりします。
たとえば前回の記事(下記リンク)内、股関節の不調が肩関節から来ているような場合に、肩関節を正しい位置に合わせると、股関節がスムーズに動く、などです。
部分的に傷んでいるわけではなく、他との連動で、一見すると不調に見えることも多いのです。
このような体験を通じて心の不安が薄まるにつれ、体にも変化が現れます。
不安が強い場合、施術の最初に仰向けに寝ていただいたばかりのとき、胸(肋骨)の上下の動きがとても少ないです。
安心してリラックスするにつれ、胸も大きく上下に動き出します。
もともとストレスを感じやすく、受け流すことが苦手な方も、肋骨の動きが小さいです。
肋骨をゆるめて呼吸を深くできるように調整し、しなやかにストレスを受け流せる体作りのお手伝いをさせていただきます。
ひとつの方法として「膻中(だんちゅう。下図参照)」を目標にして、手足の経絡ラインから肋骨をゆるめることができます。
経絡ラインを整えるべく、指先に触れさせていただき、しばらく待っているうちに、小さかった胸の動きが大きくなる瞬間が訪れ、整った目安となります。
肋骨の動きが硬いと、その上にある首の動きも連動して硬くなります。
試しに左右に顔を向けてみて、どちらか真横を見にくい側はありませんか?
頭を左右に倒してみて、倒しにくい側は?
うなずいたときに、アゴが胸につきますか?
首の動きの制限からも様々なことがわかります。
うなずいたときに、肩甲骨の間がひっぱられるように辛かったり、凝りを感じる方の中には、先日テレビでも特集されていた、大人になってからのアトピーにお悩みの方もよく見られます。
肩甲骨の間にある胸椎4番は、アレルギーに関わる椎骨といわれています。
施術で肋骨をゆるめつつ、普段から深い呼吸を習慣づけ、胸椎4番を中心に、しなやかな肋骨を保つことが大切です。
他にこの年末の時期、首の動きから分かることといえば、忘年会や新年会など、様々なイベントでの食べ過ぎ飲み過ぎによる、内臓疲労の様子。
特に、上記の中では、左右に倒したり振り向いたりする動きが目安となります。
左右差が大きくなり過ぎると「寝違え」のような、首の不調につながります。
首から各内臓をコントロールしている自律神経(迷走神経=副交感神経)が伸びているため、内臓疲労がそのまま、首の凝りや痛みにつながりやすいのです。
首の動きをチェックして、左右差が大きくなっていることが感じられたら要注意。食事やお酒を加減しながら、内臓を休めつつ、お近くの均整院をお訪ね下さいね。
来年も引き続き、均整法視点からの健康情報を発信してまいります。どうぞよろしくお願い致します。
よいお年をお迎え下さい。
※均整法では「回旋型(ねじれ型)」「前後型」「左右型」「骨盤型」「肋骨型」など、体型を姿勢や動きによって12種類に分けて考え、さらに悪姿勢や偏った動作からか来た歪みか、内臓疲労や脳疲労から来た歪みかを分けて調整します。
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【お知らせコーナー】
1)「身体均整法学園」平成31年度受講生募集説明会を毎月1回開催しています。詳細は「身体均整法学園」説明会ページをご覧下さい。私も担当の一人として毎回会場におりますので、学園のこと均整のこと、何でも聞いて下さいね。