40代女性のお客様Uさん。いつもは1ヶ月に1度のペースで、体バランスチェックとメンテナンスのためにいらして下さっています。
前回ご予約の当日、お子さんが急な中耳炎で病院に行かなければならなくなっため、2ヶ月ぶりのご来院となりました。
「もう、カチカチを通り越して……」とおっしゃる体は、左右にねじってみると、ねじれる範囲がいつも以上に小さく固まっていました。
このようにお疲れのときには、施術の流れの中では、たとえば疲労回復に大切な肝臓を整える胸椎9番などを用います。
ただ、まずは全体のカチカチをほどかなければなりません。
そんなとき、足先から頭のてっぺんまで、順番にほどいていかなくても済むのが均整法のよいところです。
Uさんには、背骨の両サイドを走る膀胱経ライン上のツボ「飛陽(ひよう)」がピッタリはまりました。
飛陽をうまく用いると、背骨1個1個の椎骨をつないでいる靭帯を、上から下まで一気にゆるめてくれるのです。
施術後には大きく深呼吸したり、体を曲げたり反らしたりしながら、「もう、何がなんだかわからなくなっていた、自分の体を取り戻しました」と、笑顔でお帰りになりました。
このように均整施術では、まず歪みを全体から大きくとらえて整え、その後、その方の整えるべき重要ポイントにせまっていくことができます。
今回の膀胱経「飛陽」のように経絡を応用したり、他には筋肉を「伸筋」と「屈筋」と大きくわけて、それぞれを一気にゆるめることのできる点を操作したりします。
医学的視点と合わせて、均整法視点もぜひ、毎日の生活の中に取り入れて下さい。
※均整法では「前後型(頭脳型)」「左右型(消化器型)」「回旋型(ねじれ型・泌尿器型)」「肋骨型」「骨盤型」など、体型を姿勢や動きによって12種類に分けて考え、さらに悪姿勢や偏った動作からか来た歪みか、内臓疲労や脳疲労から来た歪みかを分けて調整します。
※パソコンからご覧でしたら、あなたのお悩み、痛む箇所をキーワードとして、右欄にある検索窓で、当ブログ内を検索してみて下さい。お悩み解消に役立つ情報が、きっと見つかります。
※当ブログ更新の通知を、下記リンク先から設定できますので、ご利用下さい。