50代男性のお客様Dさん。右首から肩にかけての張りや凝りを感じるとのこと。
ときどきなるそうです。もうずいぶんと前からだそうで、ひどくなると頭痛につながることも、と。
触らせていただくと、左の首・肩周りに比べて、パンパンに張っていました。
右の首や肩の張りや凝りで多いのは、パソコンのマウス操作などでの、右腕の疲れからくる場合です。
右腕を整えていくと、首や肩も楽になります。
Dさんの右腕を整え始めましたが、右手首の芯の硬さがなかなかとれません。
こういうときにはしつこく追いかけずに、他の原因を探ります。
お腹を触らせていただくと、右の下腹部にも張りがありました。
大腸と小腸のつなぎ目は「回盲弁(下図の赤丸付近)」と呼ばれ、凝りが起きやすいのです。
手首と腸は、均整法視点からは、様々なルートでつながっています。たとえば大腸経ライン(下図参照)を通じて。
均整法独特の考え方として、下のイラストのような「水平相関」という流れもあります。同じ高さにある部位同士が連動するのです。
Dさんの回盲弁近く、右の骨盤の動きも硬くなっていました。
神経から観ると、迷走神経(下図参照)を通じて。
腸疲労が赤いラインを通じて右首に、さらにそこから右腕に伝わるのです。
これらのルートを用いて、Dさんの腸疲労解消施術を右首から肩、そして手首へと伝え、整えることができました。
快風院『均整日記』、おかげさまで15年目となりました(感謝)。当ブログの考え方の核となる身体均整法。実は身につけるための学園があります。日々の授業の様子など、下記リンク先をご覧下さい☆
先日の「身体均整法学園」大阪校担当授業では、逆に手の人差し指から、大腸経ラインを通じて骨盤を整える技を実習しました(下記リンク内のブログの後半「月経痛」をご覧下さい)。
すべての不調を、均整法はかたちや動きに置き換える視点を持っています。
医学的視点と合わせて、均整法視点もぜひ、毎日の生活の中に取り入れて下さいね。
※均整法では「前後型(頭脳型)」「左右型(消化器型)」「回旋型(ねじれ型・泌尿器型)」「肋骨型」「骨盤型」など、体型を姿勢や動きによって12種類に分けて考え、さらに悪姿勢や偏った動作からか来た歪みか、内臓疲労や脳疲労から来た歪みかを分けて調整します。
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