40代女性のお客様Yさん。左の腰が痛いとのこと。
骨盤付近ではなく、かなり上のほう。体を左右にねじってみると、右にねじったときに特に痛む様子。
仰向けでも、同じところが痛み、立てた両膝を右に倒しにくくなっていました。
この状態の腰痛、病院での受診で異常がなければ、「膵臓」疲労からくることがよくあります。
膵臓は漢方では、消化・吸収をコントロールする働きのグループとして、五臓のうち「脾(ひ)」と呼ばれます。
春は「肝」、夏は「心」、秋は「肺」、冬は「腎」と、季節と五臓の関係を用いて、不調の原因を探ることができます。
今の季節、7月末から8月初めは、膵臓コリからの腰痛その他が多いです。
腰痛までいかなくても、上記の写真のように、体にねじれの左右差が大きくなっている方は、膵臓コリを解消する調整でよく整う季節。
それは季節の変わり目、「土用」だからです。
夏の土用は鰻(うなぎ)で有名ですね。その他の季節の変わり目も同じく土用と呼ばれ、五臓のうち土用にあたるのが「脾」なのです。
Yさんの腰痛は、ちょうど膵臓の真裏の位置。
背中を直接施術するのはつらいですから避けて、遠隔操作を用います。
足先からの脾経ラインや、首からの迷走神経ラインなどを通じて、お腹側から膵臓コリがゆるむのを確認しながら、解消していきます。
「先生がおさえている、お腹のところがやわらかくなってきました!」とおっしゃる頃には、膝も左右同じに倒せるようになりました。
Yさんには、しばらく食事を控えめにするなど、膵臓他、内臓疲労解消に心がけるとよいですよとお伝えしました。
快風院『均整日記』、おかげさまで15年目となりました(感謝)。当ブログの考え方の核となる身体均整法。実は身につけるための学園があります。日々の授業の様子など、下記リンク先をご覧下さい☆
セルフ膵臓疲労解消には、拙著『がんばらないストレッチ』78ページで「お腹の張り&ガス腹ストレッチ」として紹介している、「足の親指回し」がお薦めです。
足の親指を手でつまみ、左と右を回して比べてみて、硬いと感じた側の親指を10回ずつ、内回し外回しします。
この季節に腰のつらい方、お試し下さい。
すべての不調を、均整法はかたちや動きに置き換える視点を持っています。
医学的視点と合わせて、均整法視点もぜひ、毎日の生活の中に取り入れて下さいね。
※均整法では「前後型(頭脳型)」「左右型(消化器型)」「回旋型(ねじれ型・泌尿器型)」「肋骨型」「骨盤型」など、体型を姿勢や動きによって12種類に分けて考え、さらに悪姿勢や偏った動作からか来た歪みか、内臓疲労や脳疲労から来た歪みかを分けて調整します。
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