今回は膝痛改善と肩甲骨の動きの関係についてです。
「右膝の裏が痛くて」と、60代男性のお客様Nさん。
歩けないほどではないですが、院の玄関を上がって待合室にいらっしゃる歩き方がぎこちない感じです。
膝の不調のときに、整えるポイントとなるのが「仙腸関節」。
仙腸関節が固まると、その側の膝や股関節が動きにくくなります。
Nさんの右の仙腸関節も案の定、硬くなっていました。
仰向けで両膝を立て、左右に倒してみると、その硬さにはばまれて、左に倒していく動きが硬くなっていました。
ここ最近、仕事上の長距離運転が多かったそうで、車の座席に座り続けたことによる影響もありそうです。
仙腸関節を含む骨盤を整えるポイントのひとつが、冒頭でお話しした「肩甲骨」。
仰向けでバンザイをしていただくと、左が上がりにくくなっていました。
肩甲骨の動きが固まっているのです。
痛みはないので、左右同じようにバンザイできるように整えさせていただくと、先ほどの膝立て倒しの動きも、どちらにもスムーズになりました。
快風院『均整日記』、おかげさまで15年目となりました(感謝)。当ブログの考え方の核となる身体均整法。実は身につけるための学園があります。日々の授業の様子など、下記リンク先をご覧下さい☆ 他の関節との連動がうまくいかないことが影響している今回のような膝痛もあれば、たとえば内臓疲労から来ている膝痛もあります。
膝が伸びず、病院でも関節自体に異常がないときなど、視点を変えて泌尿器系調整により膀胱経ライン(下図参照)の凝りをとるだけで、スッと伸びたりすることも多いです。
泌尿器系の疲れが、膝裏を通る膀胱経ラインに凝りを作っているからです(私は「こりライン」と呼んでいます。詳しくは快風院「内臓ウォーキング」ページをご参照して下さい)。
今回のNさんには、長距離運転による関節疲労調整のほうが、お体には当てはまっていました。
そのときどきの生活スタイルの変化などを伺いながら、最適な視点での均整施術を進めていきます。
お帰りの際には玄関で、しっかり膝裏を伸ばして楽になったのを確認しながら靴を履き、元気に歩いていかれました。
普段から肩甲骨も含めてのびのび歩ければ、連動をスムーズにし、仙腸関節も固まらせずにすみます。
肩甲骨にも内臓にもよい歩き方のさらに細かな点については、よろしければ拙著『体内疲労をとる5分間内臓ウォーキング』をご参照下さいね。
すべての不調を、均整法はかたちや動きに置き換える視点を持っています。
医学的視点と合わせて、均整法視点もぜひ、毎日の生活の中に取り入れてみて下さい。
※均整法では「前後型(頭脳型)」「左右型(消化器型)」「回旋型(ねじれ型・泌尿器型)」「肋骨型」「骨盤型」など、体型を姿勢や動きによって12種類に分けて考え、さらに悪姿勢や偏った動作からか来た歪みか、内臓疲労や脳疲労から来た歪みかを分けて調整します。
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