「ストレッチしようとしても、左の膝が硬くて曲がりにくいんです。痛くはないのですが」と40代女性のお客様Oさん。
以前からではなく、こんなことは初めてだそうです。
スクワットのような屈伸の動作を無理のない範囲で行っていただくと、左膝がこわばったような感じで、できなくはないけれど、とても曲げにくそうです。
うつ伏せで右と比べても、かなりの差があります。
病院で診てもらって異常がないのであれば、体バランス視点から、どこで引っ張っているか、あるいはひっかかっているかを探っていきます。
ちょうど前回のブログ(下記リンク参照)では、膝が伸びにくい男性Nさんの例をお話ししました。
その後半に、膝の裏を通る「膀胱経」ライン(下図参照)の凝りの影響を解説しました。
かかとから膝の裏、背中、頭まで伸びる膀胱経ラインの凝りに引っ張られると、膝の関節に問題がなくても、膝が伸びにくくなります。
今回のOさんは膝の裏ではなく表側を通る、「胃経」ラインの凝りでした。
胃経ラインの凝りに引っ張られて、膝が曲がらないのです。
胃経ラインの凝りをほどくには、食べすぎなどによる胃の疲労であれば、たとえば「胃兪(いゆ)」というツボに近い胸椎12番を通じた胃調整が必要です。
ただ、胃はもうひとつ、ストレスによる影響も受けやすいのです。
快風院『均整日記』、おかげさまで15年目となりました(感謝)。当ブログの考え方の核となる身体均整法。実は身につけるための学園があります。日々の授業の様子など、下記リンク先をご覧下さい☆
ストレス→胃が動かない→胃経ライン凝り、という流れです。
こんなときには胃そのものよりも、まずはストレス調整が必要。Oさんもこちらでした。
ストレスを受けて固まりやすいのは胸椎4番。
胸椎4番を通じたストレス解消調整は、4つおきに12番と連動し胃調整に。胃経ラインの凝りもほどけます。
背骨の1個1個の椎骨には、4つおきに連動する性質があります。胸椎12番からさらに下にたどると、腰椎4番。
ここには骨盤を支える「腸腰靭帯(ちょうようじんたい)」が付いていることから、骨盤を整えるためにとても大切な椎骨です。
お帰りの際にはベッドの脇で何度もスクワットをし、快適な膝と笑顔でお帰りになりました。
すべての不調を、均整法はかたちや動きに置き換える視点を持っています。
医学的視点と合わせて、均整法視点もぜひ、毎日の生活の中に取り入れて下さいね。
※均整法では「前後型(頭脳型)」「左右型(消化器型)」「回旋型(ねじれ型・泌尿器型)」「肋骨型」「骨盤型」など、体型を姿勢や動きによって12種類に分けて考え、さらに悪姿勢や偏った動作からか来た歪みか、内臓疲労や脳疲労から来た歪みかを分けて調整します。
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