「在宅ワークがひびいているのか、右の膝が痛くて」と、40代男性のお客様Uさん。
詳しく場所を伺ってみると、膝のお皿の下側に沿った辺りでした。
お皿の下のくぼみには、「膝眼(しつがん)」と呼ばれるツボがあります。
外側を「外膝眼(がいしつがん)」、内側を「内膝眼(ないしつがん)」と呼びます。
ビジブル・ボディ『ヒューマン・アナトミー・アトラス』
膝の不調のとき、普段はおよそ水平に並んでいるこのふたつのツボのうち、外膝眼が内膝眼より下がることがよくあります。
整形外科での受診で異常がなければ、ふたつのツボの高さを整えることが、膝の不調解消のひとつの目安となります。
ふたつのツボは、骨でいうとむこうずねの骨「脛骨(けいこつ)」のくぼみです。
外膝眼が下がった状態というのは、太ももの骨「大腿骨(だいたいこつ)」に対して、脛骨が外に捻じれた状態ともいえるのです。
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この脛骨捻れを整えるポイントはどこかを探ろうと、Uさんの両膝を立てて左右に倒してみました。
左に倒しにくくなっているところから、肝臓疲労のサインが出ています。
膝の表裏、内外には合計6本の経絡ラインが走っています。
内臓疲労がどのラインに合うかを探って整えることができれば、それがそのまま膝調整になるのです。
ただ今回のUさんの場合、肝経ラインから直接に肝臓疲労を解消しようとすると、痛む右膝を通らなければなりません。
痛むところはなるべく通りたくないのです。
快風院『均整日記』、おかげさまでこの4月で16年目となりました(感謝)。当ブログの考え方の核となる身体均整法。実は身につけるための学園があります。日々の授業の様子など、下記リンク先をご覧下さい☆
このような場合は、「肺ー膀胱」「胆ー心」のように、ペアでバランスを取り合っている、もう一方から整えていくとよいのです。
「肝」とペアになっている、腕の「小腸」のラインを用いて肝臓疲労を解消し、脛骨捻れを整えることができました。
在宅ワーク、テレワークといった慣れない環境によるストレスの影響は、肝臓をはじめ、多くの内臓疲労につながります。
こまめに体を動かしたり、ストレス解消のための食べすぎに気をつけたりしながら、元気に乗り切ってまいりましょう。
すべての不調を、均整法はかたちや動きに置き換える視点を持っています。
医学的視点と合わせて、均整法視点もぜひ、毎日の生活の中に取り入れてみて下さい。
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※均整法では「前後型(頭脳型)」「左右型(消化器型)」「回旋型(ねじれ型・泌尿器型)」「肋骨型」「骨盤型」など、体型を姿勢や動きによって12種類に分けて考え、さらに悪姿勢や偏った動作からか来た歪みか、内臓疲労や脳疲労から来た歪みかを分けて調整します。
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