慢性的な腰痛に悩んでいる、50代女性のお客様Fさん。右の腰とのことのでした。
仰向けの姿勢で両膝を立て、そっと左右に倒してみると、右腰の硬さにより、左に倒しにくくなっています。
この後、うつ伏せで腰椎や骨盤の検査を進めると、どこで倒れにくくなっているか、しぼることができます。
レントゲン検査など、医学的視点で異常がなくても、その手前の、ほんのわずかな歪みが影響していることもあります。見極めるために、ぜひ均整法視点を活用して下さい。
Fさんの場合は仰向けのままでも、どこが原因しているか、均整法視点から、およその見当が付きました。
「腰仙関節」と呼ばれる、仙骨と腰椎5番の間の関節です。
ここに歪みが起こると、仰向けのときに、つま先が内側に向くことが多いのです。
腰痛のFさんに、何度も仰向けやうつ伏せに体勢を変えていただくのは大変なので、最初に仰向けでできる施術は全部済ませます。
腰仙関節と連動する頭頸関節(環椎後頭関節)他、
上半身の何箇所かを整えながら、Fさんの右つま先が開いていくのを待ちました。
左右のつま先の開きがほぼ同じになったところで、
快風院『均整日記』、おかげさまで2020年4月で16年目となりました(感謝)。当ブログの考え方の核となる身体均整法。実は身につけるための学園があります。日々の授業の様子など、下記リンク先をご覧下さい☆
ここまで読まれて、「私も腰痛持ちで、つま先が内側に向いている」と、当てはまった方。
気になって、寝たときにつま先を外に向けようとするかもしれませんが、それだけでは腰痛改善は難しいです。
腰痛の原因には、先述の腰仙関節を始め、その下にある仙腸関節、股関節、そしてもちろん腰椎も連動して関わります。全体的な姿勢から見直していきましょう。
たとえば前回のブログでお話しした、骨盤全体を起こして普段から過ごせるかどうかも大切です。
病院での検査や治療と合わせて、均整法視点もぜひ取り入れて、原因を探ってみて下さいね。