腰痛改善のためには、体の「捻れ」を整えることが大切です。
立った姿勢、座った姿勢、仰向けの姿勢と、様々な姿勢での捻れ動作の左右差を整えていきます。
それでも最後に残る腰痛には、長時間のテレワーク姿勢と、それに伴う運動不足が原因と考えて仕上げていくとよいでしょう。
40代女性のお客様Eさん。施術がほぼ終わり、ベッドの端に腰掛けていただいたとき、「ほとんど大丈夫ですが、腰を立てようとすると、まだ少し痛みます」とのこと。
逆に、「腰を丸めると痛みます」と、同じく40代女性のお客様Fさん。
すでに捻れ動作は整えているので、腰を前や後ろに動かす「前後」動作の乱れが残っているととらえます。
具体的には、前後動作のときに体の支えとなる胸椎5番や9番に、まだ歪みが残っていないか観ていきます。
もう仕上げの段階ですので、座ったまま微調整させていただくだけで、ほとんどの場合は楽になっていただけます。
それでもまだ……というときには、たとえば、テレワークの日々で丸まった腰とバランスを取るために同じく丸まってしまった(巻いてしまった)肩をもう少し追いかけて整えていくと、「あーっ、スッキリしました!」となることも。
先月始め、『Tarzan Web』に『Tarzan』No.824の快風身体均整院紹介記事を転載していただきました。ありがとうございました。
都内はもとより、おかげさまで遠方の皆様からも、多くのお問い合わせをいただいています。
以前、直接ご来院できない皆様のセルフケア用にとの願いも込めて書いた拙著『内臓ウォーキング』が、ここに来て再びお役に立つことができて嬉しいです。
今回のブログ前半で紹介した胸椎5番は「心癒(しんゆ)」に近いことから心臓に、胸椎9番は「肝兪(かんゆ)」から肝臓に関わりの深い椎骨です。
そのため、腰痛改善にはテレワーク姿勢の見直しと同じくらい、内臓疲労解消も大事です。
内臓が元気で、関わる椎骨もしなやかであれば、テレワーク姿勢を柔軟に支えることができるからです。
普段の生活の中で、胸椎5番、9番を始め、各椎骨が連動してしなやかに動ける環境作りを心がけてください。
上記の拙著には「歩き方」を通じての体内環境づくりについて、詳しく書きました。
医学的視点に加え、『内臓ウォーキング』を通じた均整法視点をぜひ毎日の生活に取り入れ、不調の改善・予防に生かして下さいね。