立った姿勢を見せていただくと、腰も肩も上(頭の方向)につり上がって硬くなっていました。次に仰向けで首から後頭部を触らせていただくと、とても熱く感じられます。一時的に「頭脳型」が際立った体型になっていました。
体をよく観てみると、そのときに疲れている部分に向かって、全体が集まっていく傾向にあります。
例えば胃が疲れていて胃を中心に体の歪みが発生しているとき、言い換えれば、胃に向かって体の各部分が引っ張られて、その結果、体が歪んで見えるのです。
今回の場合の施術では、頭や首、肩周りなど、上半身は硬過ぎる上に熱いので、最初は触ることができません。触ったとしても硬くて手が入らない上に、そこを無理に操作したら、ますます硬くなってしまう恐れがあります。
上半身から遠いところ、まずは足先、次に骨盤周りなどで逆に軟らか過ぎるところを見つけ、そこにある程度の弾力を取り戻させるような調整していくことで、上半身に行き過ぎた重心を下半身に移して安定させ、吊り上がった肩や腰をスーッと下げ、頭の緊張を抜いていきます。
※「頭脳型」については、こちらも参考になさって下さいね。快風院 症状別体型研究『12種体型』