両肩を同時に触らせていただくと、確かに左の肩から首にかけて、右よりもずっと硬いです。さらに、右の肩や首はどちらかというと、やわらか過ぎる感じもします。
ここで大事なのは、もっと下にある肩甲骨周辺、特に裏側を観ることです。触ってみると、左はなんともないのに、右の肩甲骨裏にとても硬く、押すと痛くて、指の入っていかない箇所がありました。
簡単にいえば、右の首や肩の筋肉はここに向けてひっぱりこまれ、びよーんと伸びきってしまっています。それが左肩と比べたとき、手触りとしてはやわらかく感じられ、ご本人の自覚としては痛みや凝った感じにつながる部分なのです。「何でやわらかいのに、凝った感じがするんだろう?」の答えがこれなのです。
右の肩甲骨裏の硬さ(肩甲下筋などの硬さ)は、位置的に肝臓にも近いことを視野に入れた施術をしていくと、よくほどけてきて、伸びきった右肩、首の筋肉(肩甲挙筋など)にもほどよい弾力が戻ってきます。