例えばパソコンでの入力作業が多く、ここ最近目がかすみ、コンタクトをつけても、いつもの視力が出なくなり、眼科を受診された20代女性。
同じく目のかすみにお悩みで、目は肝と関係が深いということをネットで検索しているうちに、私のサイトを見つけて下さり、来院された40代男性。
メニエール病(メニエル氏病)をお持ちで、具合の悪くなるときの前兆として目がかすんでくるという50代女性。
均整法の視点から観させていただくと、首の付け根の後ろが非常に凝っていて硬く、場合によっては盛り上がっている状態が、これらの方々には共通していました。
首の付け根付近、頚椎7番、胸椎1番くらいの位置には、「星状神経節(せいじょうしんけいせつ)」と呼ばれる自律神経の節があり、頭、顔、首、腕、胸、心臓、気管支、肺などをコントロールする自律神経が集まっています。
そのため、例えば心臓の慢性的な疲れが星状神経節を介して、目に影響することもあるのです。
先述の40代男性であれば、長年の喫煙習慣により、心臓や肺を酷使していました。
50代女性の場合は、仕事上のストレス(クレーム処理担当)から自律神経が常に緊張し、リラックスできない様子。
このような身体内部の疲れが星状神経節に現れると、頚椎7番や胸椎1番に変位を起こしたり、その周囲の筋肉が硬く盛り上がってしまうのです。
施術では、こちらの男性であれば、12種体型での「肋骨型」、女性であれば「頭脳型」などの調整により頚椎7番や胸椎1番の変位を整え、首の凝りを解除をすることが目標になります。
ところで、内部からばかりではなく、悪い姿勢など、外部からの影響が首凝りに関係することも、もちろんあります。
先ほどの20代女性の場合、モニターの位置などによっては、アゴが上がって、首の後ろを詰めてしまうような姿勢になり、そのことで首の筋肉が凝り、中にある星状神経節の働きに影響していることも考えられます。
また、多くの方に見られるのは、普段の生活動作で使う筋肉の偏りからくる首凝りです。
例えば歩くときに、太ももの前の筋肉を使って、硬い動きで足を前に送る人は、骨盤の前についている、もも前側の筋肉が発達して骨盤を前に引っ張るため、そのままでは全体の姿勢としてうつむき加減になってしまいます。
それを防ごうと、無意識に背筋や首の筋肉を使って上体を起こし続けるので、首の付け根の筋肉は常に力んだ状態になり、慢性的な凝りが生じます。
逆に、歩くときに、ももの後ろ側を使い、はずむように足を送れる人は、骨盤の後ろ側についている、もも後ろの筋肉(ハムストリングス)で骨盤を後ろから引っ張って起こすことができ、背筋や首を使わなくても、自然に、よい姿勢を保てます。
そのため、必要以上に首が凝ることもなく、中にある星状神経節にも負担をかけなくて済むのです。
『各地の身体均整院』
『取材・広報』
『身体均整法学園』
大阪校(2008.10~開講中)
東京校(2009.4~開講)
感覚の鋭い方は、施術により、間違って使い過ぎていた、もも前側の筋肉をほどき、本来使われるべき後ろ側の筋肉に刺激を与えることで、少しずつ全体の動作も変わっていきます。
間違った動作があまりに長期に渡っていると、そう簡単にはいきませんので、使われていなかったもも裏の筋肉を、ご自身で意識的に動かし、刺激するトレーニングをお伝えしています。
※肋骨型、頭脳型については、こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』
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