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[ 2014-07 -12 07:21 ]
物を書くお仕事のために、指を使いすぎたそうです。
ぎっくり腰や寝違え、足首の捻挫、また花粉症による粘膜の炎症など、体のどこかに炎症が起こっている場合、それぞれ患部の治療は病院に任せた上で、均整法でできる、早く体調をもとに戻すための調整があります。
その代表が「副腎」調整。副腎を整え、抗炎症作用のあるホルモンを分泌しやすい状況を作ります。
今回の女性の場合も、副腎の反応が出やすい胸椎11番に歪みがあり、その周囲がパンパンでしたので、まずこれを整えていきます。
調整が副腎に届いたかどうか知る目安として、「ふくらはぎがやわらかくなったかどうか」を確かめながら施術を進めます。
(ふくらはぎと副腎の関係については6月14日の記事、「ふくらはぎが『張る』『つる』原因を探ってみると」をご参照下さい。)
さらにもうひとつ、「頭蓋骨の乳様突起の左右差がそろったかどうか」も目安にすることができます。
乳様突起は、下図の緑色「側頭骨」の下側にある、丸みを帯びた突起(ちなみに鋭い突起は「茎状突起〜けいじょうとっき〜」といいます)。

体のどこかで炎症が起こっていて、副腎ががんばっている姿として、乳様突起の位置が左右でずれてくることがあるのです。
今回の女性も右の乳様突起が左に比べて下がっていました。
副腎ががんばって疲れると、胸椎11番を中心に背骨が捻れ、背骨のいちばん上に載っている頭蓋骨も連動して歪みます。「皿回し」の皿が、棒の歪みのために落ちそうになり、傾いているようなイメージでしょうか。
また、「側頭骨からぴょこっと出ている乳様突起」と「腎臓の上にぴょこっと載っている副腎」の、全体のかたちが似ているところから、同じかたちの部位同士が相関する「同形相関」とも言えるでしょう。

胸椎11番を含む回旋型調整により、ふくらはぎはやわらかくなり、左右の乳様突起の位置も揃いました。
このように、頭蓋骨が歪んでいても、背骨がきちんと整えば、多くの場合、連動して頭蓋骨も整います。
逆に、背骨をしっかり整えた結果、まだ頭蓋骨に歪みが残っている、あるいは無かった歪みが浮いてきた、などの場合には頭蓋骨調整が必要なこともあります。
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腎臓は耳とも同形相関とされています(上図参照)。
原因不明のめまいなどは、背骨を整えたあとにも、側頭骨や頭頂骨に歪みが残ることがありますので、めまいと関連の深い耳を整えるため、耳の土台である側頭骨をしっかり整えていきます。
このように、すべての不調を、均整法はかたちや動きに置き換える視点を持っています。
病院での受診も常に頭に置きながら、均整法視点もぜひ、ご活用下さいね。
※均整法では体型を「回旋型(泌尿器型)」「左右型(消化器型)」「前後型(頭脳型)」「筋肉型(循環器型)」など12種類に分けて調整します。12種体型についてはこちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』
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