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[ 2017-02 -18 04:11 ]
そのうちのお一人、10代女性Aさん。お母さんと一緒にご来院。
勉強をがんばったことによる頭の疲れは、体の様々なところに歪みとして現れます。
なかでもやはり、頭(頭蓋骨)のかたちの変化は大きいです。
その方のよく使う脳の部分に対応し、頭の前や後ろ、てっぺんなどが硬くなったりゴツゴツした感じになったりするのです。
Aさんは側頭部が両側ともに固まって凝っていました。頭蓋骨でいえば「側頭骨(下図の赤丸部分)」。

その奥には記憶に関わる「側頭葉」が収まっていますから、受験勉強により疲れて固まり、動きが少なくなるのも自然の流れでしょう。
施術としては、先週(2017年2月11日)の記事内、50代男性にも用いた「胆経ライン」調整が再び活躍します。
側頭骨だけが固まっているわけではなく、全身の連動の中での、一部分の硬さが側頭骨に現れているからです。

その連動を読み取るときに、経絡ラインはとてもよい指標になります。
先週記事のように胆経ラインそのものを調整してもよいのですが、今回は「胆兪(たんゆ)」に近い胸椎10番を用いて、両側の胆経ラインを一気にほどき、側頭部をゆるめました。

次にお母様の施術の番です。「最近、ふくらはぎがよくつります」とのこと。
こんなときには胸椎11番。胸椎10番のひとつ下にありますが、今度は経絡ライン視点ではなく、内臓視点から用います。
胸椎11番は「副腎(下図の赤丸、腎臓の上の黄色っぽい臓器)」の近くにあり、その反応が現れやすい椎骨。副腎疲労が続くと、ふくらはぎがつりやすくなるのです。

娘さんの受験勉強を毎夜サポートしたり、受験結果に気をもんだりと、心身両面の疲労を、副腎ががんばって支えている姿と見て取れました。
胸椎11番が整うにつれ、ふくらはぎにもフワッとした弾力が戻りました。
すべての受験生の皆様、そしてお身内の方々にとりまして、最良の春でありますように。
全ての不調を、均整法はかたちや動きに置き換える視点を持っています。
医学的視点と合わせて、均整法視点もぜひご活用下さい。
※3月11日(土)開催:「身体均整法学園」来年度生募集説明会