全然関係なさそうに見える二つのお悩み。均整法から探ると共通点が見つかります。
転倒するときにつまづきやすい足と同じ側や、中耳炎にかかりやすい側の後頭部が、逆側と比べて平らになっていることが多いのです。
そのようなとき、ご両親にお薦めするのはG体操。
基本的には本人にしてもらう体操ですが、お子さんに「後頭部をふくらませる体操だよ」と言っても何の事やらになってしまいます。
外で遊んだり運動したりするのが好きな今回の女の子には「運動がうまくなる体操だよ、今日もやろうね!」と促すと、喜んで始めてくれるそうです。
『身体均整法学園』東京校・大阪校・札幌校
『各地の身体均整院』
『取材・広報』
パパやママがしてあげることもできます。
4歳の男の子には、ママに実際に後頭部を触り比べていただいて、それを左右同じにすることを目標に、ママがお子さんにしてあげるタイプのG体操をお伝えしました。
※均整法では施術前、体の各動作を12通りに分けて調べ、最もやりにくい動作を中心に整えていきます。骨盤に関係する動きとしては、例えば開脚が得意か苦手かなど。その指標となる「12種体型」についてはこちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』
※あなたのお悩み、痛む箇所をキーワードとして、右欄にある検索窓で、当ブログ内を検索してみて下さい。お悩み解消に役立つ情報が、きっと見つかります→
もうひとつ、正月明けに多かった歪み。下腹部がカチカチで冷えていた30代女性、40代男性他、何人かの方々の後頭部が、カチカチに固まっていました。後頭骨が動かなくなっています。
お悩みとしては、30代女性はお腹の不調(こわしやすい)、40代男性は腰痛でした。
後頭骨を整えて動けるようにすると、それまでは弛めようと触ってもびくともしなかったお腹が、ふんわり動き出しました。
『身体均整法学園』東京校・大阪校・札幌校
『各地の身体均整院』
『取材・広報』
お腹の不調の際、お腹をやわらかくすることはもちろん必要です。見落としやすいのが、腰痛の場合でもお腹のカチカチの人がいること。
この場合はいくら腰を弛めようとしても無理です。まずお腹をやわらかくしましょう。
さらにその前に、今回は後頭骨調整が必要でした。他にも様々なパターンがあるため、12種体型をもとにして探っていくのです。
※均整法では施術前、体の各動作を12通りに分けて調べ、最もやりにくい動作を中心に整えていきます。骨盤に関係する動きとしては、例えば開脚が得意か苦手かなど。その指標となる「12種体型」についてはこちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』
※あなたのお悩み、痛む箇所をキーワードとして、右欄にある検索窓で、当ブログ内を検索してみて下さい。お悩み解消に役立つ情報が、きっと見つかります→
定期的に観させていただいている方ですので、いつもの歪みか、そうでないかがよく分かります。
普段と大きく違っていたところは、腰椎の3,4,5番が大きく右に捻れていたことでした。
立って体を捻ってみると、腰椎の捻れにつられて、右には捻れますが、左に捻りにくくなっています。
骨盤と腰椎の境目に位置する椎骨が腰椎5番(下図参照)。5番の上の4番は大腸と影響し合い、下の仙椎1番は小腸と影響し合います。

『身体均整法学園』東京校・大阪校・札幌校
『各地の身体均整院』
『取材・広報』
熱は1週間ほど前に下がったそうです。食事にも気をつけ、症状もなくなり、もうそろそろいいだろうと普通の食事に少し戻すと、またお腹の調子が悪くなる、とのことでした。
もちろんお医者さんの指導も仰がなければなりませんが、微妙な長引きがある場合に、その病気の際にできた歪みが自然に元に戻らず、今回の方の腰椎3〜5番のようにひっかかってしまっている場合があります。
均整法で右回旋型(F5)と呼ばれる、右捻れ姿勢を整えることで、腰椎も整い、左右への動きも同じになりました。
正月明けのお客様の中には、腰椎1番が左に歪んでいた方も多く見られました。
ここは胃の疲れが現れやすい箇所です。七草粥の1月7日は過ぎましたが、引き続き皆様、胃腸にやさしい生活を心がけて下さいね。
※「右回旋型(F5)」など12種体型については、こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』
※あなたのお悩み、痛む箇所をキーワードとして、右欄にある検索窓で、当ブログ内を検索してみて下さい。お悩み解消に役立つ情報が、きっと見つかります→
40代女性。左後頭部に円形脱毛症発生。
50代女性。前々から顎関節症に悩む。
症状はバラバラですが、これらの方々に共通することは、すべて首から上の不調ということです。
均整法では各症状を個別に追いかけることはせず、「頭脳型(前後型)」「消化器型(左右型)」「泌尿器型(回旋型)」「生殖器型(骨盤型)」など、体を12通りに分け、歪みの出ている部分を中心に、全身を整えていきます。
今回の方々であれば、まず首から上のどこかに歪みはないかを探していきます。
それぞれ固有の歪みもありますが、共通して見られたのは、「冠椎(かんつい)」と呼ばれる頚椎1番(C1)の歪み(下図参照)。

3名ともかなり強く歪んでいます。頭と首をつなぐ境目の椎骨ですから、ここが歪むと脳への血流が悪くなり、働きは鈍り、髪の毛も育ちにくくなります。
顎の骨である「下顎骨(かがくこつ)」の動きも、このC1やC2,C4に大きく影響を受けます。
最初の女性の場合は、頭蓋骨(後頭骨)ごと、C1が前に入りすぎていました。姿勢で言えばアゴが上がった状態です。
2番目の女性は、C1だけではなくC1〜7まで、頚椎の左側全体が凝ったように硬くなっており、さらに腰椎も左側が硬く、首だけの問題ではなく、左半身全体の硬さが首に影響していると考えられます。
3番目の顎関節症の女性には、ひとまずC1をこちらの指で押さえて補助しながら正しい位置に持っていくと、口の開け方がスムーズになることを実感していただけました。
そこで3名ともC1を整えることが目標になりますが、C1だけが歪んでいるわけではありません。
上図の通り、頚椎から腰椎まで24個積み上がっている脊柱の並びを下から順番に揃えていかないと、C1は本当の意味では正しい位置に戻ってくれないのです。
『身体均整法学園』東京校・大阪校・札幌校
『各地の身体均整院』
『取材・広報』
脊柱の並びを順番に揃えていく場合に、人それぞれ、いちばん整いやすい手順があり、その指標が先述の前後型や左右型と呼ばれる12種類の姿勢。
1番目の女性は日常的に前後の動作が多く、その動きによる脊柱全体の歪みのクセが、結果的にC1に負担をかけていることが観察により分かります。
2番目の女性は捻る動作、3番目の女性は横への動きによる脊柱の歪みのクセを下から順番に追いかけていくと、一番上に載っているC1は、結果的にもとの正しい位置に戻りました。
※12通りの姿勢や動き、「12種体型」についてはこちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』
※あなたのお悩み、痛む箇所をキーワードとして、右欄にある検索窓で、当ブログ内を検索してみて下さい。お悩み解消に役立つ情報が、きっと見つかります→
施術がひととおり終わった段階で、最初にチェックした首や肩、体全体の動きが変わっているかどうかを確認していただきます。
ご本人の自覚はかなり軽くなった様子でしたが、背後から観ていた私の目からは、まだ一箇所ひっかかっていて、そのために体の捻る動作を制限している背骨(椎骨)がありました。胸椎12番です。
下図をご覧下さい。12個ある胸椎と、その下に5個ある腰椎との境目が胸椎12番。

ベッドの端に腰掛けていただいて、再度12番を微調整しながら、胃の調子を伺うと、最近痛いことがあると話して下さいました。
神経のつながり的にも、胃の調子が悪いときにはこの付近の左側に圧痛が出ますし、ツボの観点からも、この場所には「胃兪(いゆ)」があり、胃の反応が出やすいのです。
『身体均整法学園』東京校・大阪校・札幌校
『各地の身体均整院』
『取材・広報』
再び上図を見て下さい。脊柱を側面から見ると、なめらかなS字のカーブを描いています。「生理的弯曲」と呼ばれます。
「胃と胸椎12番」の関係をはじめ、肝臓や腎臓、心臓その他、それぞれが疲れたときに反応の出やすい背骨(椎骨)は決まっています。
そこを中心に脊柱が歪めば、この生理的弯曲も乱れるのです。
S字が深くなれば、例えば今回の男性の場合でしたが、肩や首の付近のカーブもきつくなり、周囲の神経を圧迫したり、筋肉に余分な負担をかけます。
逆にS字が浅くなれば、例えば歩いたり何かの作業をした場合に、地面からの衝撃が緩衝されずに直接首や肩に響いて、そこから痛みや凝りにつながることもあるでしょう。
快風院の施術室には全身骨格模型を備えてありますので、脊柱の理想のカーブをよく目に焼き付け、自分の体内の生理的弯曲をイメージしながら、日常的によい姿勢をとれるようにして下さい。
暴飲暴食に気をつけて胃腸の負担をなくせばよい生理的弯曲を保つことができ、肩こりも防げます。
逆に、正しい姿勢を心がけてよい生理的弯曲を保つことも、胃腸の健康には大切な要素です。
※均整法では施術前、体の各動作を12通りに分けて調べ、最もやりにくい動作を中心に整えていきます。骨盤に関係する動きとしては、例えば開脚が得意か苦手かなど。その指標となる「12種体型」についてはこちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』
※あなたのお悩み、痛む箇所をキーワードとして、右欄にある検索窓で、当ブログ内を検索してみて下さい。お悩み解消に役立つ情報が、きっと見つかります→