耳そのものはひとまず置いておき、その土台となる頭蓋骨を左右で比べさせていただいたところ、右の側頭骨(ソクトウコツ)が左に比べて出っ張っていました。
この側頭骨を整えればよさそうです。右膝の打撲が原因だとして、右側頭骨と右膝を結ぶルートを考えなければなりません。
右の骨盤(腸骨)にも歪みが出ていましたので、側頭骨と腸骨がよく連動する性質も影響した様子。
これらのルート上を歪みを一気に整えられる方法が、昨日の快風院ブログにもご紹介した「内庭(ナイテイ)の整圧」です。
「内庭」は胃経の経穴(ツボ)のひとつ。足の人差し指と中指の間くらいに位置します(下図参照)。

均整法では、足裏から頭のてっぺんまで、その人が日常的に一番重心を支えているラインを、胃経や肝経など、経絡のラインに当てはめて考えることがあります。
中でも多い胃経のパターン。内庭を整えると、そのライン上の‘凝り’を一気にほどくことができるのです。
もともと内庭整圧は、内庭操作によって頬骨(キョウコツ。ほお骨)を整えるための技。
ほおの左右差の大きい場合に用い、美容的にも役立ちます。
図をご覧になると、足先の内庭から頬骨までラインが伸びているのが分かるでしょうか。
頬骨と側頭骨は隣り合わせで連結されています。内庭から頬骨を狙って整えると、側頭骨も整ってしまいました。
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内庭整圧は応用範囲の広い技です。
経絡ライン上の凝りに沿って、様々な不調の土台が作られますから、それらすべてに応用が効くのです。
例えば骨盤を必要以上に閉め、同じ側の卵巣の働きが悪くなった場合。
一ヶ月おきに生理が重かったり軽かったりするときには、骨盤の片側が閉まり過ぎている可能性があります。
他にも、肋骨の動きがなくなって肩が挙がらなくなったり、首の凝りから寝違えを起こしやすくなったり。
病院では、症状別に内科、整形外科、婦人科などをぐるぐる回らなければなりません。
均整法では、お悩みが複数あればあるほど、それらすべてがつながってくることのほうが多いのです。
※均整法ではその人がどの経絡に沿ってアンバランスを起こしているかを12種類に分けて考え、調整します。こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』
※あなたのお悩み、痛む箇所をキーワードとして、右欄にある検索窓で、当ブログ内を検索してみて下さい。お悩み解消に役立つ情報が、きっと見つかります→
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足関節(足首)を、その人のかたちに応じて引いて整える技法。
ある30代女性のお客様にさせていただいたところ、施術後に、「足首を引いてもらったあと、すごく肩が軽くなったのですが、なぜですか?」との質問をいただきました。
足首、手首など、体の部分で‘首’と名のつくところは、お互いに関係し合います。
この性質、均整法では「相関関係」と呼び、足首の不調を手首で調整、寝違えを足首で調整など、毎日の現場で活用されています。
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デスクワーク、特にパソコンがらみのアゴ上がり姿勢を長時間、毎日のように続けることの多い我々現代人。
アゴが上がると、逆に後頭部は下がり、頚椎と頭蓋骨の間をいつも窮屈にせばめている状態を自ら作り続けます。
そのうちに少々姿勢を正したくらいではもとに戻らないほど、せまい状態のまま、ガチガチに固まってしまうことに。
解放するためには、頚椎を直接ゴリゴリと施術するよりも、まずは手首や足首を整える。
今回の女性のように、足首が整った瞬間、首や肩、もしくは胃などお腹がすっきりしたと話して下さる方は多いのです。
※均整法では足首、手首など、その人のどこに無理がかかっているかを12種類に分けて考え、相関関係を始めとした理論、技法を用いて調整します。こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』
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立った姿勢で上半身を左右に捻って比べると、右へ捻りにくくなっています。
逆に言えば、左に捻りやすい状態。この捻りやすい方向を基準に、均整法では「左回旋型」と呼ぶ姿勢になっている、と観察します。
もちろん捻りにくい側への観察も大切。
右にゆっくり捻っていくと、痛むとおっしゃる右胸の付近で動きがひっかかり、それ以上捻れなくなってしまいます。
また、その箇所の肋間が狭くなっていました。
さて、施術の成功不成功はどこで見極めるか。咳をしなければ右胸は痛くないとのことなので、無理に咳をしてもらって確かめる?
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そんなことはしなくても大丈夫です。
捻りくい側に捻っていって、どこでひっかかるかを見極めたら、施術が終わった時点で再度捻り、その箇所を何事もなく通過できること。
さらに肋間の狭さももとに戻っていれば施術は成功です。
観察した通りの「左回旋型」調整を用いて、腰椎から順番に整えていくと、肋間も広くなり、右に最後まで、何事もなく捻れるようになりました。
もしも、例えば同じく左回旋型の方の主訴が、右側の腰痛だとしたら。
右に捻っていったとき、右腰のどこかで動きのひっかかるところがあれば、左回旋型調整を胸椎、あるいは頚椎から順番に行なっていくと、最後には何事もなく通過できるようになるでしょう。
※均整法ではその人のどこに無理がかかっているかを12種類(回旋型、頭脳型、骨盤型等)に分けて考え、調整します。こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』
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他にも何か困っていることはないか伺うと、卵巣嚢腫が左にあり、経過観察中とのことでした。
例えば肝臓に異常があれば、肝臓と同じ高さにある背骨は肝臓のある側の右へ、左肺に異常があれば背骨は左へと、臓器に引っ張られるように背骨は歪みます。
卵巣も同じで、左に何かあれば、背骨の腰椎付近が左へ歪みます。
今回の女性の場合は、腰椎3番を軸に左側に歪んでいました。
左の卵巣と腰椎3番を結んで線を引き、右肩まで伸ばしてみると、その線上に右肩のしこりがあります。
この線に沿って、体が現在の体調に応じてバランスをとっているのです。
腰椎3番を中心として体を捻るようにして、右肩を左卵巣のある骨盤の左側にかぶせ、その人なりに自身の弱いところをかばおうとしている姿勢が観えました。
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回旋型調整により腰椎3番を経由して卵巣を整え、右肩のしこりを触っていただくと、施術前より小さくなり、右腕の上がりもスムーズになりました。
しこり自体が悪いわけではなく、左の卵巣に向けてかぶせ続けていたため、疲れて凝り固まってしまった三角筋の一部と考えられます。
このように、凝ったり痛かったりしている部分は、そこが悪くて痛んでいるわけではなく、他をかばってがんばって、疲れ果てているのかも、と観る視点を、ぜひ持ってみて下さいね。
※均整法では肩や腰といった外見に加え、卵巣、肝臓など体内の環境も含め、その人のどこに無理がかかっているかを12種類(回旋型、頭脳型、骨盤型等)に分けて考え、調整します。こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』
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