忘年会時期に多い不調です。毎夜の食べすぎ飲みすぎにより、胃腸にとってのアクセル「副交感神経」ががんばりすぎて、仙骨の上側がガチガチなのです。
仙骨の上側は副交感神経、下側は交感神経の反応が現れやすい性質があります。
このしくみについては過去に書いていますので、こちらをご参照下さい。
冷たい物の食べ飲みすぎによる、仙骨ロックのギックリ腰
今回の施術の流れとしては、胃経ラインの滞りをすっきりさせていただきました。
たとえていうなら「溝(みぞ)掃除」です。
特に、むこうずねの骨(脛骨)と筋肉の間が、実際に目づまりしていますので、ゴシゴシゴシと、通りをよくします。

施術後、「腰のつまっていた感がとれました」とのこと。
胃の調整により副交感神経が整い、仙骨の上側がゆるんで、腰痛の調整となる例でした。
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快風院『均整日記』、おかげさまで11年目です(感謝)。当ブログの考え方の核となる身体均整法。その学園Facebookページが昨年立ち上がりました。どのようにして身体均整法を身につけていくのか、日々の授業の様子を知りたい方はこちらまで☆
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50代女性。ストレスから、食欲が抑えられないそうです。
先の男性とは逆に、仙骨の下側がガチガチです。
冒頭でお話しした通り、仙骨の下側は「交感神経」のがんばりすぎの姿が現れやすいのです。
男性と同じく、ゴシゴシと胃経の溝をこすりながら胃の調整。
胃と脳に関係する「胸椎5番」もガチガチでしたので、胃を通して胸椎5番を整えるイメージです。

胃の調整により胸椎5番がゆるんで脳に届き、脳疲労調整となる例でした。
このように、同じ操作で同じ臓器をねらいながら、その先で整えたいところを、様々なルートを通じて選び分けられることも、均整法の特色のひとつです。
病院での受診も常に頭に置きながら、均整法視点もぜひ、ご活用下さいね。
※均整法では「消化器型」「頭脳型」「泌尿器型」など、体型を姿勢や動きによって12種類に分けて考え、さらに悪姿勢や偏った動作からか来た歪み(外界からの歪み)か、内臓疲労から来た歪み(内界からの歪み)かを分けて調整します。12種体型については、こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』
※あなたのお悩み、痛む箇所をキーワードとして、右欄にある検索窓で、当ブログ内を検索してみて下さい。お悩み解消に役立つ情報が、きっと見つかります→
施術ベッドに仰向けに寝ていただくと、「脚を伸ばして寝ると、腰全体が張ります」とのこと。
このようなときは、つま先を見てみます。仰向けなのにつま先立ちのようにピーンと伸びていました。頭が疲れすぎている状態です。
頭とつま先は、膀胱経ラインで結ばれます。頭の疲れ(脳疲労)が膀胱経ラインを通じてつま先を背中側から引っ張っているイメージ。そのため、ライン上の腰全体も張ってしまったのです。

つま先からの膀胱経ライン調整により、腰全体の張りがまずとれると、痛いところがピンポイントにしぼれてきました。
「ここです」と、指でさして下さった箇所は左の腰、ベルトを巻く位置あたりです。
「では、きっとここからの影響でしょう」と、私が指先で押させていただいた箇所は、その真おもてにあたる、左の下腹部。
奥に凝りがあり、「うっ! 先生、そこは何ですか?」
左の大腰筋がガチガチだったのです。

人は何かに集中していると、交感神経の作用により、左重心になります。
それはデスクワーク時にも起こります。「座っていると、左のお尻が凝るんです」とお悩みの方も多いです。
本来、歩いたり走ったりするときに活躍する大腰筋が、左重心で長時間じっと座り続けたために凝り固まり、真裏の腰を伸びなくしてしまったのです。
左大腰筋に引っ張られるように捻れていた姿勢を整えるにつれ、大腰筋も腰もしなやかさを取り戻しました。
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今回は片側のみの大腰筋の凝りでしたから、まだよいのです。
ひどくなると、両側の大腰筋がガチガチになり、椅子にほんの2、3分座っただけで、立とうとすると腰が痛くて伸びない方も。
何歩か、へっぴり腰姿勢でそろそろと歩き、大腰筋を少しだけでも動かしてほどかないとまっすぐに立てないのです。若い方でもいらっしゃいます。
そのようなときには、普段から大腰筋をどのように意識して歩けば固まらずに済むかを、施術後にお伝えしています。
デスクワークからの腰痛は、仕事への集中による「脳疲労」と、座り姿勢により固まってしまった「大腰筋」。この2点を、ぜひ覚えておいて下さい。
すべての不調を、均整法はかたちや動きに置き換える視点を持っています。
病院での受診も常に頭に置きながら、均整法視点もぜひ、ご活用下さいね。
※均整法では「回旋型」「頭脳型」「骨盤型」など、体型を姿勢や動きによって12種類に分けて考え、さらに悪姿勢や偏った動作からか来た歪み(外界からの歪み)か、内臓疲労から来た歪み(内界からの歪み)かを分けて調整します(今回は、いわば外界と内界、両方から歪みの複合です)。12種体型については、こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』
【お知らせコーナー】
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そのつなぎ目のどこかに頭蓋骨の歪みは起こります。
頭蓋骨が全体的に歪むこともあります。座ったバランスボールのかたちが変わるようなイメージです。

このイラストでは、バランスボールが上下から歪んでいますが、頭蓋骨が例えば左右から捻れるように歪むとどうなるでしょうか。
どちらかの眉毛や唇の端が上がって見えたり、鼻の横、ほおの幅が左右で違ったり、どちらかのほうれい線が目立ったりする原因となります。
実際には全体の歪みと、一部の歪みとが組み合わさります。
例えば、こんな姿勢のくせのある人。上半身を右に捻っています。

真似してみると分かりますが、左肩が前に行き、左後頭部が後ろに引かれる姿勢になります。肩と頭の間の首(頸椎)は左に捻れることに。

その頸椎を含め、脊柱全体をしっかり整えると、前に行っていた左肩はもとに戻り、後ろに引かれていた左後頭部も‘大枠で’もとに戻ります。
大枠で、というのは、頭蓋骨全体に、後頭部を後ろに引かれていたときの状況に合わせたかたちが残ってしまうからです。
上半身が右に捻れた姿勢をとっている人は、そのままでは本来、顔も右を向いてしまいます。
そこで体は頸椎を逆の左に捻ったり、頭蓋骨を歪ませたりして、顔が正面を向くように自動調整しているのです。
上半身の右捻れ姿勢が整えば、頭蓋骨も歪んでいる必要がないのですが、しばらくそのくせが残ります。
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そんなときの仕上げは、頭頸関節(環椎後頭関節)。頭蓋骨と頸椎1番で作る関節です。

手技者は指をそろえて立て、顔を洗うときに水をすくうようなかたちで、仰向けのお客様の頭頸関節をしっかり支えておきます。
しばらくすると、手のひらの中に、頭蓋骨がゆっくりとなじみながら降りてきます。
頭頸関節がゆるみ、頭蓋骨全体の歪みがほどけたのです。
ここまでしたのち、それでも一部の歪みが残れば、個別に整えればよいのです。
23個のうちの、例えば前頭骨の歪みなら鬱(うつ)、側頭骨なら耳鳴り、頭頂骨ならめまい、上顎骨なら花粉症などの、隠れた原因となります。
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※均整法では「回旋型(本文中の図は右回旋型)」「頭脳型」「骨盤型」など、体型を姿勢や動きによって12種類に分けて考え、さらに悪姿勢や偏った動作からか来た歪み(外界からの歪み)か、内臓疲労から来た歪み(内界からの歪み)かを分けて調整します。12種体型については、こちらもどうぞご参考に。快風院症状別体型紹介ページ『12種体型』
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施術後は胃が軽くて、要町(快風院の最寄り駅)でラーメンを食べて帰るのが楽しみとおっしゃっていました。
どうしてこのようなことが起こるのでしょうか。
仕事時の姿勢に関係があります。
この男性のお仕事は、長距離トラックの運転手。運転中の姿勢に、上体を少し左に捻るくせがあるのです。
長距離運転で疲れてくると、背中が丸まり、猫背になります。
試しに左に捻った姿勢で猫背にしてみて下さい。胃のあたりに上体をかぶせることになりませんか?
少しの間ならいいのですが、毎日何時間もこの姿勢でいると、胃の周辺が凝ってしまいます。
具体的には「横隔膜」が凝ります。

横隔膜も筋肉ですから、一部を固めたままでいると、そこを中心に凝りが広がります。
呼吸のために上がり下がりして働く横隔膜は、普段から深い呼吸ができていれば、凝ることなく、しなやかに保てます。
猫背で座りっぱなしでは、深い呼吸はできません。
横隔膜と胃や肝臓その他は、広い範囲で接しているため、左に捻った猫背で横隔膜の左側が凝ると、胃も影響を受けるのです。

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別の40代女性は、ストレスにより胃を痛めていました。
やはり横隔膜にも凝りがあるのですが、男性が猫背→横隔膜→胃の順序で影響を受けたのに対して、女性は胃→横隔膜→猫背でした。
よって、同じ胃の調整でも、男性は背骨では横隔膜と神経的につながりの深い胸椎8番や頸椎の4番、女性は胃と神経的につながりの深い胸椎3、5、7番と、整える椎骨が別になるのです。
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