50代女性のお客様Mさん、年明けの早い時期にご来院。「年末にお腹を壊しました」とのこと。
もうよさそうでしたが、あとひと押し、体バランス視点から整えておくと、他の不調のもとにならずに済みます。
仰向けのMさんの骨盤は、右側が左に比べて閉じていました。巻き肩ならぬ巻き腰、あるいは巻き骨盤。大腸と小腸のつなぎ目「回盲弁(下図の緑丸)」に凝りがあると起こりやすいかたちです。
腰の動きを左右で比べてみると、巻き骨盤として固まっている右腰のために、左へ捻りにくくなっています。
こんなときの骨盤を整えるには、骨盤を内側に引っ張っている回盲弁をゆるめて、結果的に骨盤が開いてくるようにするとよいのです。
そのためには手首、足首が手がかりになります。それぞれ各内臓と対応する経絡ラインが通っているからです。
Mさんは右の足首が左に比べて動きが硬く、ぎこちなくなっていました。
さらに細かく調べてみると、足首の内側と外側の2ヶ所で引っかかっています。経絡ラインでいうと、胆経ラインと肝経ライン。
2本とも骨盤の前側を通ります。
まずは胆経ライン側、足首の外側を整えると、半分くらい開きかけた骨盤。次に足首の内側、肝経ライン上の足首を整えると、骨盤の左右が同じになりました。
先にMさんにも感じておいていただいた腰の動きも、左右が同じになりました。
もしも右の巻き骨盤のまま、右腰が固まったまま過ごしていると、たとえば右の腰痛やぎっくり腰、さらに上に上がって右肩痛や、右の寝違えなどにつながります。
実際に年明けに多く見られるご来院理由です。そこまで痛める前に、内臓の疲れを七草粥でいたわるような気持ちで、均整施術をご利用なさってくださいね。
快風院『均整日記』、おかげさまでこの4月で16年目となりました(感謝)。当ブログの考え方の核となる身体均整法。実は身につけるための学園があります。日々の授業の様子など、下記リンク先をご覧下さい☆
お腹の調子を上げる調整は、例えば「身体均整法学園」の私の担当講義「救急均整操縦法」内で、下痢改善調整法として勉強します(写真左下)。
この操法は自分で自分に行うこともできます。仰向けに寝て両脚を肩幅より少し広めに開き、腰を反らすようにお尻を持ち上げて3秒ほど止めた後、ストンと落とします。
お手元に今年の「均整カレンダー」がある方は、9月にイラスト入りで掲載されていますので、ご覧ください。
骨格、筋肉、経絡、自律神経、内臓からと、あらゆる視点から体バランスを整える身体均整法。昔は学びにくかった時代もありましたが、今は系統立てて学べる講座ができました。
私の母校でもある「身体均整法学園」。学園説明会も毎月開催しています。詳しくは下記「お知らせコーナー」をご覧ください。
気になる不調があれば、医学的視点に加え、今回のような均整法視点もぜひ取り入れて、改善・予防に生かしてくださいね。
■施術のお問い合わせ・ご予約はこちらから■快風身体均整院ホームページ
※パソコンからご覧でしたら、あなたのお悩み、痛む箇所をキーワードとして、右欄にある検索窓で、当ブログ内を検索してみて下さい。スマートフォンの場合はこちら
「ブログ内検索」ページから。お悩み解消に役立つ情報が、きっと見つかります。
※当ブログ更新の通知を、下記リンク先から設定できますので、ご利用下さい。
【お知らせコーナー】
◯「身体均整法学園」来年度受講生募集説明会、8月から始まっています。私も担当講師の一人として毎回お待ちしています。日程は下記の通り、毎月第1土曜日です(1月のみ第2)。
○『Tarzan Web』に『Tarzan』No.824の快風身体均整院紹介記事を転載していただきました。
都内はもとより、おかげさまで遠方の皆様からも、多くのお問い合わせをいただいています。
以前、直接ご来院できない皆様のセルフケア用にとの願いも込めて書いた拙著『内臓ウォーキング』が、ここに来て再びお役に立つことができて嬉しいです。
◯『内臓ウォーキング』他、拙著のご紹介:これまでに6冊出版させていただきました。感謝いたします。